2017 Fiscal Year Annual Research Report
現代家族の過程と実践をめぐる質的研究に対する組織的取り組み
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17H02596
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
木戸 功 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (80298182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 洋人 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (70434339)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 家族社会学 / 全国調査 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
全国家族調査(NFRJ)18幹事会に代表の木戸が出席し、量的調査と連携して実査に臨むことを確認した(4/15)。その後、日本家族社会学会会員に本研究会(NFRJ18質的調査研究会)への参加を呼びかけ研究代表者と研究分担者を含む33名の研究会組織を編成し連絡用メーリングリストを作成した。本年度は3回の研究会を開催し、また小規模であるが量的調査チームと連携した予備調査も実施した。 第1回研究会は学会大会終了後に大阪市立大学で開催し(9/11)、本調査の概要についてあらためて確認した上で、インタビュー調査班をサブテーマごとに4つ作り、班ごとに対象者と調査項目について検討した。フィールドワーク班についても対象選定の方法と、データ収集の方法について意見交換した。第2回および第3回研究会はそれぞれ2部構成として前半で招聘講師からのレクチャーと討論、後半で各研究班ごとの実査に向けた検討とその進捗状況の報告を実施した。 第2回研究会はライフヒストリー研究およびそのアーカイヴ化についての専門家として小林多寿子氏(一橋大学大学院)を招き早稲田大学にて開催した(11/23)。第3回研究会は生活史研究の専門家として岸政彦氏(立命館大学大学院)を招き大阪市立大学にて開催した(1/27)。いずれの研究会においても専門的な知見の提供を受けるとともに本研究会が実施する調査に対しての実践的な助言をえた。並行して木戸がNFRJ 18の全体研究会に参加し(11/12)量的研究チームとの連携を保った。 これらの研究会でのやりとりなどを通じて、対象選定の方針と調査項目の選定については具体的な案がそれぞれの班より示されるにいたった。また量的研究チームが実施した予備調査において、追加調査となるインタビュー調査への協力の可否をたずねる項目を追加するとともに、応諾者のうち9ケースの予備調査を実施した(3月)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以下の理由により当初の計画通りに進んでいると判断している。 まず、予定していた研究会を希望通りの講師を招き実施することができた。 さらに、年度内での実施を予定していたわけではなかったが、量的調査チームとの連携により予備調査を実施することができた。そこでは全ての対象者に共通のインタビューガイドを作成し生活史の聞き取りを、調査班ごとの個別テーマ項目の聞き取りととともに実施した。共通項目と個別項目の両方を半構造化面接により聞き取ることの難しさなどを確認することができ、今後の検討課題を見つけることができた。 また、対象者の選定についても、量的調査の対象者のうちインタビュー調査への協力の申し出が一定数あることがわかり、実査に向けて手応えをつかむことができた。さらに、インタビュー調査への協力者に打診して実施する予定のフィールドワーク・参与観察についても、依頼の際に使用するちらしを用意するとともに、謝金の額などに関しても予備調査の協力者から意見をもらうことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の7月から11月にかけてインタビュー調査を実施し、さらにその対象者から協力者を募りフィールドワークを年度内に実施することを計画し、その実現に向けたよりプラクティカルな準備作業に2018年度はとりくんでいく。6月中にインタビュー班およびフィールドワーク班の班長と3月の予備調査に関わったメンバーとを招集し(東京)、予備調査の結果をふまえた本年度の準備の進め方について協議する。量的調査チームが実施したアンケートでは500人に調査を依頼し206の調査票が回収された。そのうちインタビューへの協力の申し出が22件あり、年度をまたぎ最終的に17人に調査が実施された。本年度はまずこれらのケースのインタビュー記録の文書化(文字起こし)を行い、調査結果および分析の可能性について検討する。 全メンバーを招集する研究会は9月(東京)、11月(大阪)、2月(東京)を予定している。そこでは予備調査の結果を全体で共有するとともに、調査項目等のひきつづきの検討をふまえてインタビューガイドの完成を目指す。また、調査における倫理的配慮等をめぐる問題関心の共有など実査に向けたインストラクションも実施する。 全メンバーを招集する研究会は9月、11月、2月を予定している。そこでは、予備調査の結果を共有するとともに、調査項目等のひきつづきの検討をふまえてインタビューガイドの完成を目指す。また、調査における倫理的配慮等をめぐる問題関心の共有など実査に向けたインストラクションも実施する。
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Research Products
(5 results)