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2018 Fiscal Year Annual Research Report

現代家族の過程と実践をめぐる質的研究に対する組織的取り組み

Research Project

Project/Area Number 17H02596
Research InstitutionUniversity of the Sacred Heart

Principal Investigator

木戸 功  聖心女子大学, 文学部, 教授 (80298182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松木 洋人  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (70434339)
安達 正嗣  高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (20231938)
阪井 裕一郎  福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (50805059)
鈴木 富美子  東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (50738391)
戸江 哲理  神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (10723968)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2021-03-31
Keywords家族社会学 / 全国調査 / 質的研究
Outline of Annual Research Achievements

全国家族調査(NFRJ)18幹事会に研究代表者の木戸および研究分担者の松木が出席し、先行して実施される量的調査と関連づけつつ実施する質的調査の進め方について確認した(4/14)。本年度は3回の研究会をいずれも聖心女子大学で開催し、実査に向けた具体的な準備作業と研究会メンバーへのインストラクションを実施するとともに、前年度末から本年度にかけて実施されたプレ調査をふまえた予備的な考察を行った。
第1回研究会(6/24)では研究分担者とプレ調査に参加したメンバーが集まり、調査の経過を確認し実査に向けた課題を議論した。とくに、量的調査の協力者からインタビュー調査への応諾のとり方に関して、プレ調査の結果をふまえて、具体的な方法について検討した。
上智大学で開催されたNFRJ全体研究会(8/29)に木戸が参加し、量的調査チームとの連携を図るとともに、今後のとりわけ調査対象者の受け渡しについて協議した。また日本家族社会学会大会(9/9)におけるテーマセッションにおいて、木戸が永井暁子氏(日本女子大学)と連名で、プレ調査の結果にもとづく予備的な研究成果を報告した。
第2回研究会はライフストーリー研究の第一人者である桜井厚氏((社)日本ライフストーリー研究所)をゲストとして招き9月10日に開催した。その後、実査に向けたインストラクションののちグループごとに調査項目を中心に検討するミーティングを行った。
第3回研究会は実査に向けたインストラクションの一環として2月10日に開催した。インタビュー調査に関しては、共通項目となるインタビューガイドに加えて各班のインタビューガイドを整備し完成させた上で、調査対象者の属性等についてそれぞれの班で検討し、共有した。フィールドワーク班についても、対象とするケースと調査方法について検討を継続した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

以下の理由により当初の計画通りに進んでいると判断している。
まず、予定していた研究会を希望通りの講師を招き実施するとともに、インタビューおよびデータのアーカイブ化につての専門的な知見の提供を受けるとともに実査に向けた助言をえた。また、研究会を通じた実査に向けたメンバーへのインストラクションも順調に進めることができた。
次に、研究会を通じて、実査における対象者選定の条件を確定するとともにインタビューガイドを完成させた。フィールドワークについても実査のあり方およびインタビュー協力者から応諾を得る方法について概ねの見通しを立てることができた。
また、次年度の実査に向けて、研究代表者の所属する聖心女子大学において研究倫理審査を申請し承認を得た。その際、本研究プロジェクトにおけるデータの管理と使用にに関する指針を作成し、研究会メンバーで共有することにした。
さらに予備調査の結果の予備的な考察により、次年度の実査への具体的な見通しを立てることができた。またこれに関して、インタビュー調査の音声記録の文書化を完了した。
さいごに、データのアーカイブに向けたとりくみとして、木戸と研究会メンバーにより先駆的なとりくみを行なっている認定NPO法人 健康と病いの語り ディペックス・ジャパンを訪問しヒアリングを行なった(3/22)。

Strategy for Future Research Activity

2019年度の8月および9月を中心としてインタビュー調査を実施し、さらにその対象者から協力者を募りフィールドワークを年度内に実施する。先行して実施された量的調査において、本研究プロジェクトが実施する追加のインタビュー調査への協力に前向きであると回答した対象者は1204人おりそれは回答者の42%ほどを占めた。さっそく5月からこれらの回答者の中からインタビュー調査の対象者の選定作業にあたる。
その上で、実査に向けた最終的なインストラクションのため、すべてのメンバーを招集して7月に研究会を開催する。また、実査期間中となる9月にも日本家族社会学会大会開催時に合わせて進捗状況を確認する研究会を開催する。全体での研究会の開催についてはすべての実査終了後にもう一回実施し、データの整理状況の確認と次年度以降の分析に向けた検討を行う。
加えて、本年度を通じて、昨年度末に実施したプレ調査のデータを用いた予備的な考察を継続するとともに試験的なアーカイブ化にも取り組む。

  • Research Products

    (8 results)

All 2019 2018 Other

All Journal Article (3 results) Presentation (2 results) Book (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 配偶者の婚外性愛についての相談に対する回答を可能にする規範的論理――新聞紙上を人生相談を題材とした探索的分析2019

    • Author(s)
      松木洋人
    • Journal Title

      比較家族史研究

      Volume: 33 Pages: 2-21

  • [Journal Article] 家族研究と政策提言――少子化対策に焦点を当てて2018

    • Author(s)
      松木洋人・中西泰子
    • Journal Title

      家族研究年報

      Volume: 43 Pages: 1-4

  • [Journal Article] 脱家族化と再家族化少子化対策の正当性について2018

    • Author(s)
      阪井裕一郎
    • Journal Title

      家族研究年報

      Volume: 43 Pages: 53-62

  • [Presentation] 家族をめぐるリベラルの内なる対立:家族概念の再検討へ2019

    • Author(s)
      阪井裕一郎
    • Organizer
      シノドス国際社会動向研究所研究会
  • [Presentation] NFRJ18プリテストによる成果とNFRJ 質的調査グループの活動2018

    • Author(s)
      木戸功・永井暁子
    • Organizer
      日本家族社会学会
  • [Book] 現代家族を読み解く12章2018

    • Author(s)
      日本家政学会、久保 桂子、佐藤 宏子
    • Total Pages
      224
    • Publisher
      丸善出版
    • ISBN
      978-4621303436
  • [Book] 会話分析の広がり2018

    • Author(s)
      平本毅・横森大輔・増田将伸・戸江哲理・城綾実編
    • Total Pages
      286
    • Publisher
      ひつじ書房
    • ISBN
      978-4894768536
  • [Remarks]

    • URL

      http://nfrj.org/nfrjqualwg.htm

URL: 

Published: 2019-12-27  

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