2018 Fiscal Year Annual Research Report
「脚本クロニクル」サイト構築とその教育活用および国際発信
Project/Area Number |
17H02598
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
藤田 真文 法政大学, 社会学部, 教授 (60229010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 明彦 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (00333542)
丹羽 美之 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (00366824)
岡室 美奈子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10221847)
小林 直毅 法政大学, 社会学部, 教授 (10249675)
吉見 俊哉 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (40201040)
中町 綾子 日本大学, 芸術学部, 教授 (80287672)
丸山 岳彦 専修大学, 文学部, 准教授 (90392539)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脚本 / データベース / アーカイブ / 教育利用 / 国際発信 |
Outline of Annual Research Achievements |
一次資料としての資料保存(散逸の危機にある現物脚本の救済とオーラルヒストリーの継承)については、追記入力含め8000件のデータを入力し、データベース化した。新規データベースに1万件のデータを移行掲載した。 「脚本クロニクル」の構築については、①一次資料としての脚本を活用するため、書誌のデータ化、典拠記録の付加、現物の所在情報等を掲載公開する作業の一環として、900冊の脚本表紙・スタッフ・キャストの画像をデジタル化した。②アーカイブ利用を促すインターフェースの開発のため、試行的に時代劇『水戸黄門』の脚本に登場した舞台を地図上にプロットして検索できるシステムを作成した。③すでに構築していた『永六輔バーチャル記念館』のインタビュー音声を文字起こしして、テキストも掲載できるようにした。④脚本データベースのβ版を完成させ、2019年3月に公開することができた。 また、「脚本クロニクル」の利活用(エンターテイメント・エデュケーションのモデル)については、■初等・中等教育対象の活用モデル:①中学校でのオーディオドラマ作成講座、②ショートムービー実演講座、③アフレコ講座を開催し多数の小学生中学生の参加があった。■研究者や高等教育対象の活用モデル:①次の脚本家のオーラルヒストリーを蓄積した(敬称略)。羽原大介、伴一彦、池端俊策(インタビュー)。②日本語の変遷のコーパス研究では、試行的な研究として『市川森一ノスタルジックドラマ集』『市川森一メメント・モリドラマ集』をテキスト化し、計量言語学的分析を試みた。 「脚本アーカイブズ・シンポジウム2019」を2019年3月23日にボワソナードタワー・スカイホールで開催し、2018年度の成果報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一次資料としての資料保存(散逸の危機にある現物脚本の救済とオーラルヒストリーの継承)については、当該年度の研究目標であった、追記入力含め8000件のデータを入力し、データベース化した。新規データベースに1万1000件のデータを移行掲載することができた。 「脚本クロニクル」の構築については、①書誌のデータ化、典拠記録の付加、現物の所在情報等を掲載公開する作業の一環として、300冊の脚本表紙・スタッフ・キャストの画像をデジタル化することができた。②脚本データベースのβ版を完成させ、2019年3月に公開することができた。 また、「脚本クロニクル」の利活用(エンターテイメント・エデュケーションのモデル)については、初等・中等教育対象の活用モデルのオーディオドラマ作成講座、ショートムービー実演講座、アフレコ講座に多数の小学生中学生の参加があった。研究者や高等教育対象の活用モデルでは、羽原大介、伴一彦、池端俊策のオーラルヒストリーを蓄積することができた。日本語の変遷のコーパス研究では、試行的な研究として『市川森一ノスタルジックドラマ集』『市川森一メメント・モリドラマ集』をテキスト化し、計量言語学的分析を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
一次資料としての資料保存については、今年度も追記入力含め8000件のデータを入力し、データベース化する。新規データベースに1万件のデータを移行掲載する。 「脚本クロニクル」の構築については、書誌のデータ化、典拠記録の付加、現物の所在情報等を掲載公開する作業の一環として、900冊の脚本表紙・スタッフ・キャストの画像をデジタル化を引き続きおこなう。2019年3月に公開した脚本データベースのβ版の操作性を向上させる。 また、「脚本クロニクル」の利活用については、■初等・中等教育対象の活用モデル:①中学校でのオーディオドラマ作成講座、②ショートムービー実演講座、③アフレコ講座を引き続き開催する。■研究者や高等教育対象の活用モデル:①脚本家のオーラルヒストリーを蓄積を進める。②日本語の変遷のコーパス研究では、脚本のテキスト化をさらに行い、計量言語学的分析を進展させる。 「脚本アーカイブズ・シンポジウム2020」を開催し、今年度の成果報告を行う。 今年度特に重点的に取り組む事業としては、脚本データベースの国際発信力を高めるべく、海外の研究機関との連携を強化していきたい。
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Research Products
(3 results)