2021 Fiscal Year Annual Research Report
慢性期脊髄損傷の薬物治療;骨格筋萎縮と軸索断裂を改善する生薬医薬品の開発研究
Project/Area Number |
17H03558
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
東田 千尋 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10272931)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頚椎症性脊髄症 / ニクジュヨウ / Acteoside / 軸索修復 / 生薬医薬品 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、脊髄損傷を改善しうる生薬の研究を進めてきた中で、骨格筋萎縮を改善しかつ軸索伸展も促すニクジュヨウエキスの活性とその活性成分acteosideの知見を得ている。その成果にもとづき本研究は2つのゴールを設定する。①Acteosideが骨格筋と神経細胞に及ぼす機序を明らかにする。②ニクジュヨウエキスをBotanical Drug(生薬単味エキスを成分とする新効能の医薬品)として開発するため、非臨床試験、臨床試験を進める。 令和3年度は、臨床現場での患者の多さと治療薬がない現状を鑑み、ニクジュヨウエキスの治療効果を評価する疾患を頚椎症性脊髄症に絞り、特定臨床研究「頚椎症性脊髄症に対するニクジュヨウエキスの有効性を検討するランダム化二重盲検群間比較試験」を開始した。目標組み入れ数40名だが、令和3年度末において20名の被験者を組み入れた。主要評価項目は、頸椎JOAスコア、JOA Cervical Myelopathy Evaluation Questionnaire、 身体診察所見、EQ-5D、Visual Analog Scaleとしている。 また、広義の頚椎症である後縦靭帯骨化症 (OPLL)のモデルとしてENPP1ttw/ttw (ttw)マウスを用いた基礎研究を進めた。ttwマウスの運動機能障害の特徴に特化した感度の良い評価法がなかったため、本研究では新たな行動評価法を確立した。その結果、ttwマウスでは週齢依存的に運動障害が進行し、しかも前肢の障害が後肢の障害に先立つことも定量的に示した。 ニクジュヨウエキスをマウスに経口投与するとacteosideが中枢神経と骨格筋に移行することを見出した。またacteoside処置によって神経細胞の軸索が伸展すること、そのパスウェイには少なくてもAkt活性化とERK活性化が関与していることも明らかにした。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(31 results)
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[Presentation] 局外生規2022に新規収載予定の単味生薬エキスについて2022
Author(s)
内山奈穂子, 新井玲子,田中誠司, 丸山卓郎, 袴塚高志, 伊藤雅文, 若林健一, 武田修己, 小栗志織, 佐々木隆宏, 岡秀樹, 白鳥誠, 秋田幸子, 植村清美, 浅野年紀, 日向野太郎, 杉本智潮, 近藤誠三, 吉田雅昭, 西川加奈子, 山田修嗣, 山本豊, 玉木智生, 木内文之, 東田千尋, 竹林憲司, 小笠原勝, 中村高敏, ほか
Organizer
日本薬学会第142年会
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