2017 Fiscal Year Annual Research Report
MAIT cells in bacterial infection
Project/Area Number |
17H03565
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
杉本 智恵 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60469955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若尾 宏 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10280950)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 再生医学 / 感染免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではiPS細胞技術を応用した新規MAIT細胞マウスモデルを用いてMAIT細胞の細菌感染制御機構を解明することを目的とする。 一般的な実験用マウスにはMAIT細胞が非常に少ないことがMAIT細胞の機能研究が進展しない原因のひとつであることから、本年度はMAIT細胞研究のための新規マウスモデルの構築のため以下の実験を計画した。 1) マウスMAIT細胞からのiPS細胞の樹立:MAIT細胞移入実験で移入細胞をレシピエント細胞と区別するため、B6コンジェニック系統であるB6 CD45.2の肺由来MAIT細胞からiPS細胞を樹立した。樹立したiPS細胞がMAIT細胞由来であることはTCR遺伝子再構成( Vα19-Jα33)をPCRすることで確認した。 2) マウスMAIT-iPS細胞からのMAIT細胞の分化誘導:MAIT細胞移入モデルを構築するため、樹立したm-MAIT-iPS細胞からMAIT細胞(m-reMAIT細胞)を分化誘導し、フェノタイプ、抗原特異性、サイトカイン産生能を確認した。 4) MAITマウスの作製:マウスiPS細胞の多能性の指標の一つはキメラ個体が作出できることである。この性質を利用してMAITマウスを作製することを試みた。B6由来m-MAIT-iPS細胞をマウス胚盤胞に注入してキメラマウスを作製し、MAIT-iPS細胞由来のTCR遺伝子再構成ゲノムのgermline transmissionが起きたキメラマウスと野生型B6を交配させることにより、m- MAIT-iPS細胞に由来するMAITインバリアントTCR遺伝子を持った個体をMAITマウスとして得た。MAITマウスは野生型B6と比較して、100~数千倍の量のMAIT細胞が末梢血中で検出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
iPS細胞由来キメラマウスのうち生殖系列に移行したマウスを得ることに時間を要したため、MAITマウスの確立が遅れた。よってその後の感染モデルの作製も遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度構築された新規マウスモデルを用いて、細菌感染モデルを確立する。
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Research Products
(2 results)