2020 Fiscal Year Annual Research Report
MAIT cells in bacterial infection
Project/Area Number |
17H03565
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
杉本 智恵 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (60469955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若尾 宏 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10280950)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自然免疫型T細胞 / 細菌感染 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) MAITマウスの解析: MAIT-iPS細胞からキメラマウスを介して得たMAIT細胞由来の遺伝子再構成済みT細胞受容体α鎖またはβ鎖遺伝子をもつC57BL/6系統のMAIマウスVα19、Vβ8マウスにおけるMAIT細胞の組織局在、フェノタイプ等を解析した。Vα19マウスは各組織に存在するT細胞の20~50%、Vβ8マウスは0.5~10%と顕著にMAIT細胞が増加した。Vα19マウスから得たMAIT細胞をビタミンB2代謝産物の誘導体である5-OP-RUでin vitroにおいて刺激したところ、Vβ8マウスMAIT細胞、iPS細胞から分化誘導したreMAIT細胞と同等の活性化を示し、ΜΑΙΤ細胞の特徴的な機能を有することが示された。 2) MAITマウスを用いたBCG感染実験:Vα19マウスにBCGワクチン株を静脈内接種し、脾臓、肝臓、肺の細菌数を測定しC57BL/6と比較した。感染後10日目、C57BL/6では肝臓において著しい感染を認めたが、Vα19マウスの肝臓ではほぼ感染が抑えられていた。脾臓、肺においてはいずれのマウスでも感染は低かった。感染後20日目では、C57BL/6の肝臓での細菌数は10日目より低下したが、Vα19マウスでは逆に肝臓で著しい細菌増殖が認められ、脾臓においても一部のマウスでは細菌数が高かった。この結果より、MAIT細胞はBCGの感染増殖ピークを遅らせることが示唆された。しかしVα19マウスがその後の感染を制御できなかった理由として、このマウスは遺伝子再構成済みVα鎖遺伝子を遺伝的に持つことの弊害として獲得免疫に機能するΤ細胞レパトアが少ないことが原因として考えられた。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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