2017 Fiscal Year Annual Research Report
マルチセンターリサーチによる日中覚醒時ブラキシズムの診断基準確立への挑戦
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17H04386
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 泰彦 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90200617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 佳功 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40238035)
小野 高裕 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
荒井 良明 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (10301186)
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
玉置 勝司 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (00155243)
倉澤 郁文 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 教授 (60131059)
田中 昌博 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60163573)
津賀 一弘 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (60217289)
安部倉 仁 広島大学, 病院(歯), 講師 (30159454)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
永山 邦宏 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60583458)
清水 孝一 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授(任期付) (30125322)
加藤 祐次 北海道大学, 情報科学研究科, 助教 (50261582)
浪田 健 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (10571250)
佐藤 華織 北海道大学, 大学病院, 助教 (40281828)
後藤田 章人 北海道大学, 大学病院, 講師 (70466465)
三上 紗季 北海道大学, 大学病院, 助教 (70704477)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ブラキシズム / 歯ぎしり / 覚醒時ブラキシズム / 筋電図 / ウェアラブル筋電計 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科における様々な疾患のリスクファクターとして危惧されているブラキシズムは,歯ぎしりやくいしばりに特徴づけられる反復的な顎筋の活動であり,睡眠時と覚醒時に起こり得るとされている.そのうち,睡眠時ブラキシズムについては,米国睡眠医学会(AASM)の基準など,すでに診断基準は存在する.しかし,覚醒時に関しては検査方法に関する基準,検査結果の正常と異常の判定基準ともに全くない.そこで本研究では未だ世界的に確立していない日中覚醒時ブラキシズムの診断基準を多施設共同で,世界に先駆けて確立することを目標として,超小型ウェアラブル筋電計を用いた筋電図検査によりマルチサンプルのデータを収集し,そのデータをもとに日中覚醒時ブラキシズム(d-AB)の診断基準,すなわち正常/異常閾値を検討することとした. 2017年度は,測定プロトコールの作成取り決め,臨床研究倫理委員会の承認の手続きを行った後,被験者を募り,測定を開始した.測定時には,被験者の基本情報,歯ぎしり質問票や口腔内診査用(咬耗診査)用ブラキシズムプロトコールに従った診査で,被験者情報を収集した後,被験者の日常生活下で咬筋筋電図測定を行った.日中の行動の情報は行動記録表に記載してもらい収集した.波形数計測については,振幅閾値,波形閾値,波形間隔閾値,平滑化時間の自由設定により,自動的に波形数がカウントできるプログラムを導入した.さらに波形の連続性による分類(phasic episode, tonic episode)による自動抽出プログラムを導入した. 倫理委員会による承認が当初の予想より長期間を要したため,被験者計測に係る作業が遅れたが,その後,遅れた分の被験者の測定も行うことができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理委員会による臨床研究の承認が当初の予想より長期間を要したため,被験者計測に係る作業への着手時期が遅れたが,その後,ウェアラブル筋電計での自宅など日常生活下での咬筋筋活動測定が支障なく行うことができ,遅れた分の被験者の測定も行うことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで行った測定手順に基づき,研究代表者および研究分担者所属の各研究参加施設において被験者の日常生活下での咬筋筋電図測定,および歯の咬耗などの患者情報の収集を継続し,マルチサンプルデータを蓄積する.そして,そのデータをもとに日中覚醒時ブラキシズムの診断基準,すなわち正常/異常閾値を検討する.
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