2018 Fiscal Year Annual Research Report
命に向き合う子どもと親のエンド・オブ・ライフへの看護支援モデルの構築と活用
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17H04450
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
益守 かづき 久留米大学, 医学部, 教授 (20238918)
池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
佐東 美緒 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (20364135)
高谷 恭子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (40508587)
中村 由美子 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (60198249)
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70294238)
畦地 博子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80264985)
嶋岡 暢希 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90305813)
田之頭 恵里 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90758905)
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584326)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | エンド オブ ライフ / 子ども / 親 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力者へのインタビュー調査を並行しながら、得られた結果の質を担保する目的で、アンケート調査の遂行を計画し、実施することに邁進した。計画遂行に向けて、研究者会議の開催を5回計画しインタビュー調査、特にアンケート調査の実施に焦点を当てて、検討を重ねた。 インタビュー調査では、昨年度に引き続き、命に向き合う子どもと親のエンド オブ ライフへの看護支援におけるアセスメント指標や具体的な支援内容について、追加のインタビューが必要かどうかの判断を班ごとに会議に図り、フィールドを拡大してインタビュー調査の実施を行った。 アンケート調査では、子どもと家族のエンド オブ ライフに関わる看護者の看護実践を測る既存の尺度として、看護者の死生観やコミュニケーションスキル等を用いることが妥当であるかどうか、新たに研究者間で尺度を開発する必要があるかどうかについて検討を幾度も重ねた。その結果、既存の4つの尺度を用いた104項目のアンケート調査用紙を作成することができた。研究者間でプレテストを実施し、調査項目数や回答時間、質問項目の適切性について再度検討し、妥当であると確認した。配布先の検討として、九州・四国・関西・関東地方の子ども専門病院や子どもの在宅ケアに関わる訪問看護ステーションに焦点を当て、調査の依頼を実施する計画を立てた。それらの結果を集計した後、総合病院の小児科病棟にアンケート調査を依頼することとした。本調査の依頼を遂行するに当たり、研究者が所属する研究倫理委員会にアンケート調査用紙・依頼文書・研究計画書概要等の書類一式を提出し、申請プロセスを経て承認を得た。本年度内に、施設へのアンケート調査に関する依頼を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症が年末から拡大の恐れが懸念され、施設の具体的な選定・内諾を進めてきたが、感染の拡大が収束される見通しが立てられず、依頼の遂行が保留の状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成31年(2019年)3月までにアンケート調査に向けた準備を整える予定であったが、インタビュー調査・分析を並行して行うことに時間を要した。また、アンケート調査が本研究のテーマである「命に向かう子どもと親のエンド オブ ライフへの看護支援モデルの構築と活用」の質を担保できる妥当な内容であるかどうか、研究者間での検討に時間をかける必要があった。そして、研究者が所属する2機関における研究倫理委員会からの申請を依頼した関係からも、当初計画よりも時間を要した。さらに、研究依頼文書を用いて病院施設への対面による依頼を計画していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、病院施設への負担を考慮して、現在、依頼の遂行を保留しなければならない状況に至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の九州・四国・関西・関東地方における感染状況を注意深く観察しながら、病院施設への研究依頼を電話で打診し、対面ではなくオンライン会議として研究協力の依頼が可能であるかを確認していく。その上で、研究依頼の日程を調整して実施していく。その際、病院施設が有するオンラインシステム(Skype、Zoom、Teamsなど)を活用できる準備はできている。依頼施設における研究倫理委員会の申請が必要となる場合には、その規定に則り申請を行い、承認を得た上で速やかに本調査の実施を行う。アンケート調査書類一式をいつでも発送可能となるように、準備を並行して進めていく。
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