2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Evaluation of Rehabilitation Program depending on Patients with Severe Body and Dysphagic Conditions
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17H04458
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
千葉 由美 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (10313256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 久美子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00143149) [Withdrawn]
戸原 玄 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00396954)
中山 渕利 日本大学, 歯学部, 助教 (10614159)
野原 幹司 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (20346167)
渡邊 裕 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (30297361)
石上 友章 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50264651)
山田 律子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70285542)
峯岸 慎太郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80458398)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 摂食嚥下障害 / 重症患者 / 心臓疾患 / リハビリテーション / プログラム開発 / 効果評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは、重症入院患者とは誤嚥リスクが高く、全身状態や摂食嚥下機能が低下し、時に早期リハに必要となる状態にある方と定義し、心臓手術を受ける患者に焦点化することにした。その背景として、術中、術後の挿管による反回神経麻痺のリスク、そして周手術期管理や合併症管理の点から広域・複雑な病態を理解し対応しなければならないこと、世界的にも現在注目され始めたテーマであり、誤嚥予防のために本疾患の摂食嚥下障害症例に関連した医療介入の体制整備が臨床課題として急務である点などを考慮した。 初年度活動目標である文献レビューとともに、調査の必要項目の選定を行った。有効な英語論文は10件程度しか抽出されず、気管挿管の期間、Ejection Fraction(駆出率)、気管切開、一般的なあるいはRODICSスコアといった嚥下スクリーニング、器材を用いた評価、改訂バリウムテストやPenetration-Aspiration Scaleを用いたVFSS (Videofluoroscopic Swallowing Study:ビデオ嚥下検査)、VESS(Videoendoscopic Swallowing Study:ビデオ内視鏡)や食形態といった評価項目、及び外科的合併症、誤嚥性肺炎、不顕性誤嚥、Intensive Care Unitや入院の期間の延長、費用、死亡といった効果項目を検討する必要性については整理されたが、具体的な介入内容については十分に明確化していないことがわかった。現在の一般病院における摂食嚥下障害看護認定看護師の現状などを整理するとともに、文献レビューの結果について公表をする準備を進めている。 さらに、今後、臨床における有識者の意見(Expert Opinion)も踏まえながら、プログラム開発を進める必要性があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度活動目標である文献レビューとともに、調査の必要項目の選定を行った。本テーマの有効な英語論文は件数として十分に抽出されるレベルに至っていないことがわかった。評価項目として、循環器、呼吸器、摂食嚥下機能評価(評価法、評価指標)、食形態等といった多領域にわたることが示された。一方、効果指標として外科的合併症、誤嚥性肺炎、不顕性誤嚥、Intensive Care Unitや入院の期間の延長、費用、死亡といった多項目が抽出された。調査デザインを検討するために、分担研究者らと文献レビューの内容の適切性を検証した結果、先行文献が十分とはいえない状況から、有識者の意見(Expert Opinion)も含めてプログラム開発する必要性があることを共通認識した。なお、全国調査を行い、510施設からの施設関連項目を分析し、一般病院における摂食嚥下障害看護認定看護師の配置率については1割を満たしていないことが示された。体制整備の際に調整役である重要なポジションにあることからこれらの看護師の存在や役割、及び介入効果をどのように図るべきかといった課題も浮き彫りとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の作業によって有識者の意見(Expert Opinion)が重要であることがわかったため、摂食嚥下(障害)を専門領域とする多科の分担研究者で構成されるように、分担研究者に入って頂くとともに、抽出された疑問や課題について解答や仮説を導くために作業を推進する。さらに、重度の疾患を有する新たな対象患者に対しても取り組みの必要性が浮上してきていることから、設定目標にそって円滑に作業を進める。計画通りに推進する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] An isoform of Nedd4-2 plays a pivotal role in electrophysiological cardiac abnormalities.2017
Author(s)
Minegishi S, Ishigami T*, Kawamura H, Kino T, Doi H, Nakashima-Sasaki R, Chen L, Azushima K, Wakui H, Chiba Y, Tamura K
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Journal Title
International Journal of Molecular Sciences
Volume: 18(6)
Pages: 1-13
DOI
Peer Reviewed
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