2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effectiveness of exercise intervention for academic achievement, cognitive function, and physical health among children in Mongolia: a cluster RCT study
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17H04501
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
森 臨太郎 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 政策科学研究部, 部長 (70506097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
征矢 英昭 筑波大学, 体育系, 教授 (50221346)
竹原 健二 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 政策科学研究部, 室長 (50531571)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国際保健 / 無作為化比較試験 / モンゴル / 運動介入 / 認知機能 / 学力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、モンゴル国の首都ウランバートル市スフバートル地区のすべての公立小学校(11校)をクラスターとする、運動介入プログラムの有効性を検証するためのクラスタ―無作為化比較試験である。平成29年度は現地カウンターパートの決定、運動介入プログラムの開発、認知機能を測定するためのフランカーテストのアプリケーションの開発、研究計画の策定、日本およびモンゴル両国での倫理委員会への申請と承認取得、研究実施に向けた準備などを進めた。 現地の学校のカリキュラムや授業時間、設備、所属生徒数などの調査をおこなうとともに、11月には一つの小学校を対象に、予備実験を実施し、介入プログラムや測定方法の見直しなどをおこなった。その後、研究計画の確定、UMINへの臨床試験登録を経て、翌2月には現地でキックオフミーティングをおこない、関係者への研究の概要の説明をおこなった。また、予備調査を実施した小学校を除く10の小学校を対象に、統計プログラムを用いた無作為割り付けを実施し、介入群(5校)と対照校(5校)に割り付け、本調査を開始している。すでにベースライン調査の収集を終え、運動介入の実施をおこなっている。 本研究では、高強度インターバルトレーニングの理論に基づいた動きと、動きに合わせて編集された音楽や効果音の導入により、多くの子どもが動きやすく、短時間で高い運動効果が得られることを期待したプログラムを開発した。このプログラムを実施することにより、学力や認知機能、運動能力、肥満、精神的な健康度にどのような効果が生じるかを検証するための介入試験となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は現地カウンターパートの積極的な協力を得られていることもあり、当初の予定にそって進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の進捗状況としては当初の予定通りに進んでおり、平成30年度には介入効果を検証するためのデータ取集とその解析を実施できる見通しである。一方、調査の実施に要するコストは当初の予定を上回っている状況である。予定よりも対象地域の小学校に在籍していた児童の数が多かったことや、データの収集に時間と人手を要していることが理由として挙げられる。
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