2020 Fiscal Year Annual Research Report
International Expansion of Art and Culture in the Twentieth Century
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17H04770
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
柳下 惠美 早稲田大学, 研究戦略センター, 准教授(任期付) (10757256)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イザドラ・ダンカン / フランス / アメリカ / スペイン / アジア / 国際 / 芸術文化 / リヒャルト・ヴァーグナー |
Outline of Annual Research Achievements |
海外での研究調査がコロナ禍により実行できなかったため、2022年度まで繰越申請し、コロナ禍以前に収集していた史料の再検討を行うことで、次のように研究を遂行した。 2020年は、イザドラ・ダンカンとリヒャルト・ヴァーグナーの芸術観に着目し考察した結果、共に芸術において自然を重要視していたこと、イザドラが亡くなる直前まで彼の曲を踊っていたことが明らかとなった。この研究成果は口頭発表と書物に著した。 2021年は、日仏会館・フランス国立日本研究所主催の国際シンポジウム(オンライン)で英語による研究発表と登壇者全員によるディスカッションを行った。2022年2月には、本研究課題の集大成として、オンラインによる国際シンポジウムを日仏会館・フランス国立日本研究所と共催した。前半部分ではトップレベルの研究者(国外4名、国内1名)と私も含めて20世紀におけるアメリカ、フランス、スペインそしてアジアと広範囲にわたる文化圏の芸術文化に関する研究発表を行った。後半部分では登壇者6名による英語での活発なディスカッションで各文化圏の類似点・相違点について共有し、議論を深めることができた。その後、ニューヨーク公共図書館で展示されるBorder Crossingsに関連した論文執筆の依頼を受け執筆した。同年8月はコロナ禍が下火になったため、フランスのアーカイヴでダンカンと同時代の芸術家たちの史料を閲覧収集し、史料整理を行った。12月には、2月にオンラインで行った国際シンポジウムの登壇者であった卓越教授を日本に招き、日仏会館・フランス国立日本研究所との共催で対面での講演会を開催した。最先端の研究成果の発表後、活発な議論を行い、新たな知見を得ることができ有意義な会となった。 コロナ禍で海外の調査研究は予定通りに行えず、当初の計画を一部変更せざるを得なかったが、十分に遂行できなかった分に関しては、今後の課題としたい。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)