2020 Fiscal Year Annual Research Report
Cosmic gamma-ray observation by balloon borne emulsion telescope to study unsolved issues
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17H06132
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
青木 茂樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80211689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 敏行 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (50345849)
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Project Period (FY) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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Keywords | ガンマ線 / 原子核乾板 / エマルション |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年4月にオーストラリアにてJAXA大気球実験室との共同により実施した大気球に搭載した中面積エマルション望遠鏡による観測実験の解析を進めた。2019年度の解析で5σの有意度で検出することに成功したVelaパルサーからのガンマ線イメージング解析について,解析手法を質的量的に改善するとともに,データの詳細な分析により検出器の系統的なアライメント補正の手法を確立して結像性能をさらに改善し,有意度を7.4σまで高めた。 2018年実験の解析結果も踏まえ,2021年春のオーストラリアでの実施がJAXAに採択されている科学観測開始に向けて望遠鏡の開口面積の拡大するための各種開発を進めた。原子核乾板の乳剤製造およびフィルム製造については,大量生産を実現する原子核乾板乳剤製造設備,印刷技術を応用したロールtoロール機械塗布設備を名古屋大学内に整備した。ガンマ線事象に時間情報を付与する多段シフターは,大面積軽量化のために従来の金属ステージ往復型からローラー駆動式に設計変更を行った。これを用いた大面積エマルション望遠鏡を搭載するため,樹脂膜製与圧容器ゴンドラは形状を球形から長繭型に変更する開発を行い,製作を進めた。多段シフター,与圧容器ゴンドラおよび姿勢モニター用スターカメラなどの各構成要素について,気球観測を想定した低温・低圧での環境試験を進めた。 2020年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,オーストラリアでの実験実施がJAXAにより2回にわたって延期されることとなり,2023年春の実施となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
観測器の準備は順調に進めることができたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い,JAXAによるオーストラリアでの気球観測実験の実施が2021年春の当初計画から2回にわたって延期され,2023年春の実施となった。
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Strategy for Future Research Activity |
気球観測実験の実施が2年後倒しになったが,当初の計画通りに気球観測実験のデータ収集・解析を進める。
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Research Products
(59 results)