2018 Fiscal Year Annual Research Report
Vector-borne diseases control by vector stage-specific Venom expression in protozoan
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17H06496
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
白水 貴大 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 特任研究員 (80804608)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | ベクター / マラリア / ヴェノム / ベクターコントロール |
Outline of Annual Research Achievements |
マラリアは蚊によって伝播されるベクター媒介性感染症の一つで、その予防は殺虫剤や虫除け等の蚊対策が最重要である。しかし近年、既存の殺虫剤の環境や人 体への悪影響、さらには薬剤耐性蚊の出現などの問題から新たな蚊対策法の開発が望まれている。そこで本研究では、哺乳動物に対する安全性と環境負荷の低さ から次世代の殺虫分子として注目されている殺昆虫天然毒「ヴェノム」の利用に着目した。マラリア原虫にヴェノムを発現させることで、病原体自身が蚊を致死 または伝播不能状態にする方法論の確立を目指し、新たなベクター媒介性感染症制御法の開発を目的とする。まず、蚊に対してより効果的な致死性を示すヴェノムのスクリーニングを行った。先行研究において蚊への毒性が示されている「Melittin」「TP10」を陽性対照区とし、新たに7種のヴェノム(Venom-A, B, C, D, E, F)についてスクリーニング解析をした。その結果、3種のヴェノムにおいて蚊に対する有意な毒性作用が示された。50%致死量(LD50)を測定した結果、「Venom-B」はLD50=4.95x10-6 mg/mosquito (7.12x10-13 mol)、「Melittin」はLD50=1.03x10-5 mg/mosquito (3.6x10-12 mol)であった。モル質量換算で計算すると、「Venom-B」は「Melittin」よりも毒性作用が約5倍強いことが示唆された。本研究によって、蚊に対して強い毒性効果を示すヴェノムが同定され、ヴェノム発現原虫により蚊を致死または伝播不能状態にすることは可能であることが示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)