2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a case study-based collaborative research program for Yogo teachers and aspirational students
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17H06501
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
新谷 ますみ 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40803896)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 健康相談 / 養護教諭 / 事例研究 / 学生 / 共同的学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
教員養成大学の教員は、一体的な教師教育の学びを構築する役割を担っており、重要な立ち位置にある。すなわち、大学教育においては、基礎教育の上に、教育実習等学校現場での学びの機会を更に充実させることが重要である。 本研究において、学生に対しては、教育現場で高度な専門性と実践力を発揮できる養護教諭としての資質・能力の育成を、現職養護教諭にはミドルリーダーとしての力量形成を目指し、それぞれのキャリアステージを活かして学び合う共同的学習プログラムの実施を試み、学習の効果を質的に分析した。 (1)インシデントプロセス法研修会後の記述記録…事例検討の方法,情報収集の視点についての理解が深まっていた。 (2)対応・観察した児童等の事例検討会の会話録音及び記述…両者は共に対応した子どもについての情報交換を行い,疑問や気づき等を言語化し,共有することを通して学びを深めた。学生は専門知識に依拠して思考しながら,現実の子どもの状態と養護教諭の対応の意図を理解しようと問いかけ,また,養護教諭は自らの判断やその背景や根拠となる意図や意味を表出していた。学びの内容カテゴリーとして①子どもの問題の気づき②養護教諭の対応の意図③対象・問題理解の深化等を抽出した。 (3)学校支援実習の健康相談活動等の対応記録…学生の新たな課題として,①子どもの思いと身体症状の不一致 ②対応・支援の優先順位等のアセスメントや判断に関する迷いがあることが明らかとなった。 【まとめ】養護教諭の健康相談活動に重要な資質の一つは,子どもの心因性の問題に気づく力であるが、学生と現職養護教諭というキャリアステージが異なった立場である者が、実際に共通の対応・観察を体験し,事例検討を通して省察することは,子どもの心因性の問題を捉える学びを相互補完し,新たな視野を広げ,健康相談の力量形成に資することが明らかとなった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)