2018 Fiscal Year Annual Research Report
Contribution of the renin-angiotensin-aldosterone system to brain morphology and function
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17H06523
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中川 学 東北大学, 加齢医学研究所, 分野研究員 (40800983)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 脳発達 / プロレニン / 発生・分化 / 脳・神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では先行研究で脳萎縮との相関関係が見出されているレニン・アンギオテンシン系(RAS)の新規構成因子である可溶性プロレニン受容体(sPRR)に着目し、RAS 因子の脳萎縮への関与とその作用機序を検討し、 プロレニン受容体(PRR)による脳萎縮という観点に立脚した認知症をはじめとする脳疾患予防・治療戦略の基盤を構築することを目的とした。 PRRの脳機能への寄与を検討した研究として、PRR遺伝子の一塩基多型(SNP)rs6609080と脳発達との関連性を検討した研究においては健常成人女性において両側基底核領域の灰白質体積への影響、流動的知性への影響が示唆される結果が得られた。国際学会発表を経て、論文投稿の段階に入っている。本結果はPRRが脳発達へ関与していることを示す新規の知見である。また、別のPRR遺伝子の一塩基多型rs2968915においても関連する脳部位と認知機能について解析が進んでいる。 また、健常者における脳萎縮度と血中 sPRR 濃度の相関解析の検討、脳萎縮をきたす疾患(認知症)患者における体内 sPRR 動態と脳萎縮の関連性の検討については、先行研究である大迫研究データベースの被験者の脳MRI画像データをMOより抽出し、解析可能なDICOMフォーマットへの変換を行い画像解析を進行中の段階であった。今後体内 sPRR 動態および認知機能との関連性について検討していく予定である。研究の継続がRAS 因子の脳発達・認知機能への関連性を明らかにし、認知症をはじめとする脳疾患予防・治療戦略の基盤を構築する上で重要である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)