2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of effect to sleep bruxism by sleep hygiene instruction
Project/Area Number |
17H06909
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
鈴木 善貴 徳島大学, 病院, 講師 (40581393)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 睡眠衛生指導 / 睡眠時ブラキシズム / 簡易型睡眠測定器 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、歯ぎしりや食いしばりを代表とした睡眠時ブラキシズムの治療はナイトガードの適応が第一選択となっているが、対症療法であり、根本治療ではない。生活習慣により直接的あるいは間接的に睡眠時ブラキシズムが惹起されていることが報告されている。そのため、その睡眠衛生指導を行い、生活習慣を改善することによって、睡眠の質が向上し、睡眠時ブラキシズムも減少するのではと考え、睡眠時ブラキシズムの根本治療を目指すため、本研究を遂行するに至った。まずは、当該研究を遂行するために簡易型睡眠測定器(Sleep Profiler)を購入し、その使用法の習得をした。また、その正確性の検討に関しては昭和大学歯科補綴学分野が研究しており、その担当者との情報交換により、正確性の確認を行った。研究を遂行するにあたり、不備がないか確認することも目的とし、当歯学部学生の起床時の顎の痛みを有する睡眠時ブラキシズム患者1名に対し、Preliminary studyとして、睡眠衛生指導を行い、その治療経過について、経時的な睡眠測定を行った。その結果、睡眠の質が向上し(睡眠効率:73.7%→92.2%、睡眠中覚醒時間:77回→18回)、睡眠時ブラキシズムの指標となるRhythmic Masticatory Muscle Activityは減少し(8.4回/h→3.3回/h)、睡眠衛生指導による睡眠時ブラキシズムへの効果の可能性が示唆された。この結果に関して四国歯学会第52回例会でポスター発表を行い、また歯界展望12月号で症例報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
まず、当該研究を遂行するために簡易型睡眠測定器(Sleep Profiler)を購入し、その使用法の習得をした。また、その正確性の検討に関しては昭和大学歯科補綴学分野が研究しており、その担当者との情報交換により、正確性の確認を行った。研究を遂行するにあたり、不備がないか確認することも目的とし、当歯学部学生の起床時の顎の痛みを有する睡眠時ブラキシズム患者1名に対し、Preliminary studyとして、睡眠衛生指導を行い、その治療経過について、経時的な睡眠測定を行った。その結果、睡眠の質が向上し(睡眠効率:73.7%→92.2%、睡眠中覚醒時間:77回→18回)、睡眠時ブラキシズムの指標となるRhythmic Masticatory Muscle Activityは減少し(8.4回/h→3.3回/h)、睡眠衛生指導による睡眠時ブラキシズムへの効果の可能性が示唆された。この結果に関して四国歯学会第52回例会でポスター発表を行い、また歯界展望12月号で症例報告を行った。進行がやや遅れている理由として、Sleep profilerのバージョンアップがあり、導入のタイミングが遅れたことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は測定に不備がないよう測定方法のブラッシュアップをしていき、被験者を月2,3名募り、測定をしていきたいと考えている。また、得られた結果に関して、中間報告として11月頃に開催される睡眠歯科学会で成果報告をするとともに、学術誌に投稿できるよう準備を進めて行きたいと考えている。
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Research Products
(2 results)