2017 Fiscal Year Annual Research Report
Angptl2 と骨粗鬆症や歯周炎の発症との関連性についての研究
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17H06952
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高野 愛子 九州大学, 大学病院, 医員 (10801665)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | Angptl2 / 間葉系幹細胞 / 骨芽細胞 / 脂肪細胞 / 分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、angiopoietin like protein 2 (Angptl2) と骨粗鬆症や歯周炎の発症の関連性を基礎研究の面から明らかにすることである。 Angptl2 が骨代謝に及ぼす影響を検討するため、以下の実験計画を立案した。まず、①正常マウスの長管骨骨髄より単離・培養したBMMSCs のAngptl2 及びそのレセプターの発現レベルを確認する。次に、②BMMSCs を用いた骨芽細胞誘導培養条件下及び脂肪細胞誘導培養条件下において、リコンビナント Angptl2 の骨芽細胞の分化並びに脂肪細胞分化に及ぼす影響を検討する。過剰発現細胞を作製し、検証する。更に、③BMMSCs とマクロファージを用いた共培養系において、リコンビナントAngptl2 が破骨細胞分化に及ぼす影響を検討する。また、④マクロファージを用いたM-CSF-RANKL 刺激系において、リコンビナント Angptl2 の破骨細胞分化に及ぼす影響を検討する。 当初、上記の研究計画での実験の実施を試みたが、マウス長管骨骨髄から単離したBMMSCsの状態が極めて悪く、計画通りの実験を試みることが難しかった。そこで、マウス骨髄から細胞を単離する代わりに、マウス骨髄由来未分化間葉系幹細胞株ST2を用いた。新たな研究計画として①ST2の骨芽細胞分化誘導前、分化誘導後1日目、分化誘導後3日目の時点でAngptl2をノックダウンし、骨芽細胞分化マーカー及び脂肪細胞分化マーカーの発現に及ぼす影響を検討する。とした。 結果、リアルタイムPCR法にて、ST2において骨芽細胞分化誘導後1日目で最も骨芽細胞分化マーカーの抑制、脂肪細胞分化マーカーの発現亢進が見られた。Angptl2が間葉系幹細胞からの骨芽細胞分化を促進する役割を果たす可能性を示す重要なデータと考える。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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