2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of Japanese New Religions in Colonial Korea :A Case of Tenrikyo
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17H07011
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
ジン ジョンヒョン 京都府立大学, 文学部, 研究員 (80805763)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 日系新宗教 / 天理教 / 韓国 / 植民地朝鮮 / 宗教文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、戦前の日本で天理教に入信して終戦後の韓国に戻った韓国人の天理教信者が設立した教会を訪ねて調査を行った。とりわけ、日本の天理教教会本部と密接な関係をもっている天理教韓国教団と、独自の教団運営を行っている大韓天理教の両方の教会において現地調査を実施することができたのは大きな成果であると言える。 その結果、戦前の日本と植民地朝鮮においては天理教教会本部の方針に従う形で儀礼を行い、教会の中でも日本人と朝鮮人が天理教の信仰者として信仰生活を営為していたことが確認できた。一方、日本人信者の言動から差別を受けたと感じた経験を語る朝鮮人信者の話から、両者の間に葛藤があったことが見て取れた。それにもかかわらず、宗主国側の人と植民地側の人が 天理教の教会と空間においてともに信仰生活をすることができたのは、人類は天理教の主神である親神の子供として兄弟であるという平等主義と、それにもとづいて信仰実践を行った布教師の献身的な努力であったことが理解できた。上記の普遍主義的な救済観こそが、言葉が通じない環境の中でも布教を可能にした主な要因であったことが明らかになった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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