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2018 Fiscal Year Annual Research Report

A study of phonological neighbor effect concerning the difference of processing between Kanji words and Katakana words

Research Project

Project/Area Number 17H07064
Research InstitutionBunkyo Gakuin University

Principal Investigator

楠瀬 悠  文京学院大学, 人間学部, 助手 (50732690)

Project Period (FY) 2017-08-25 – 2019-03-31
Keywords音韻隣接語 / 漢字とカタカナの視覚的単語認知 / マスク下のプライミング効果
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,仮名表記語と漢字表記語の読みの性質について,漢字語とカタカナ語が持つ音韻隣接語を用いて検討するものである。平成30年度は研究2の音韻隣接語による親近性効果の検討と研究3の音韻隣接語を用いたマスク下のプライミング効果の検討を実施した。
研究2の音韻隣接語による親近性効果の検討では,カタカナ語が持つ漢字語の音韻隣接語の比率を操作した語彙判断課題を行ったところ,実験参加者分析のみではあったが,漢字語の音韻隣接語比率が高い語の方が低い語よりも反応時間が有意に遅くなった。この抑制効果は,カタカナ語を読む際,漢字語の音韻隣接語の音韻情報も活性化しており,そこから形態情報へフィードバックされることで,形態情報間における競合が生じたものと思われる。
研究3の音韻隣接語を用いたマスク下のプライミング効果の検討では,ターゲットと表記の異なる音韻隣接語をプライムに用い,プライムとターゲットの出現頻度を操作した語彙判断課題を実施することによって,両表記それぞれの音韻情報の活性化が生じているかを確認した。実験の結果,表記に関係なく,低頻度ターゲット条件においてのみ有意なプライミング効果が観察された。この結果は,語の読みの初期段階において,漢字語およびカタカナ語プライムの音韻情報が活性化され,その音韻情報がターゲットの処理に有効に利用されたものと思われる。また,この効果はターゲットが低頻度である場合のみ観察されたことから,ターゲットの処理に時間がかかる場合にのみ,有効に使用されると考えられる。
これらの結果は,漢字語とカタカナ語それぞれの読みにおいて,表記に依存しない音韻隣接語の活性化が生じていることを示していた。また研究3の結果から、この表記に依存しない音韻隣接語の活性化は,その語彙表象全体の活性化よりもむしろ,音韻隣接語の音韻情報という部分的な情報の活性化のみ生じる可能性が示唆された。

Research Progress Status

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] カタカナ語を用いたマスク下の音韻隣接語プライミング効果2019

    • Author(s)
      楠瀬悠
    • Organizer
      日本心理学会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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