2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of picture book type on the expectations and behaviors of caregivers
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17H07071
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
齋藤 有 聖徳大学, 児童学部, 講師 (60732352)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 絵本の種類 / 養育者の期待 / 読み聞かせ行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、絵本の種類が養育者の絵本に対する期待や読み聞かせ行動に与える影響について検討することを目的としたものであった。 平成30年度は主に、平成29年度に実施した全国の乳幼児をもつ保護者1000名を対象に行ったweb調査で、直近に購入した絵本として収集できたタイトル388冊(延べ534冊)について、物語(設定や主人公が存在し、起承転結を含む)、知育(知識や教養の習得や知的発達の促進をテーマとして含む)、しつけ(食事、排泄、睡眠といった生活習慣や友達関係をテーマに含む)、遊び(絵探し・迷路・クイズ・しりとり、しかけ等、遊びの要素を含む)での分類を試みた。各分類ごと該当する絵本と該当しない絵本で期待や読み聞かせ行動がどう異なるのかを比較検討した。 結果、物語要素を含む絵本では「身のまわりの人や物を大切にする気持ちを育む」「読書好きになる」といった項目で、しつけ要素を含む絵本では「基本的な生活習慣の意識づけになる」「苦手なことを克服できる」といった項目で期待値が高くなっていた。知識要素を含む絵本では「親にない知識・教養を子どもに教えてくれる」という項目で期待値が高い一方、「親子でリラックスした時間がもてる」といった項目では期待値が低かった。また、遊び要素をもつ絵本では「子どもの聞く力が育つ」「子どもの言葉の数が増える」といった項目で期待値が低くなっていた。読み聞かせ行動では、物語要素を含む絵本では「絵本の内容について子どもが質問してきたら答えを与える」のに対し、知識要素を含む絵本では「絵本の内容について質問して子どもの理解を確かめる」が多かった。 以上より、絵本の種類により養育者の期待や行動は異なっていたが、「子どもの興味関心が広がる」「読みながら絵本を通じて子どもとやりとりする」等、絵本による違いのない項目は絵本や絵本の読み聞かせ一般に存在する意義や活動の性質と考えられた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)