2018 Fiscal Year Annual Research Report
Required energy deficit for weight loss of athletes based on percentage of body fat
Project/Area Number |
17H07402
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
近藤 衣美 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 契約研究員 (50515707)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | アスリート / 減量 / 身体組成 / エネルギー代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的に体重1kgを減少させるために不足させるエネルギー量(エネルギー密度)は7,400~7,700kcalだと考えられ、減量のための栄養指導やトレーニング指導が行われている。この値は、脂肪組織の87%が脂質であり、体重が1kg減少するときには約87%が脂肪組織によって減少するという仮説や、75%が脂肪組織、25%が除脂肪組織によって減少するという仮説に基づいて推定されている。しかし、体脂肪量の少ない者では減量時に減少する体脂肪量が少ない傾向があることが報告されている。アスリートの減量前の体脂肪量は肥満者や過体重者よりも少なく、減量時に減少する脂肪組織の割合及び減量時のエネルギー密度が少ない可能性が考えられた。そこで本研究は、減量前の体脂肪量と減量時のエネルギー密度との関連について明らかにすることを目的とした。 29名のアスリート(男性 27名、女性2名)を対象に、減量前後の身体組成を二重エネルギーX線吸収法にて測定した。減量期間、及び減量幅は対象者の希望に従って設定した(減量期間:2~120日、減量幅:0.9~5.6kg)。減量によって減少した身体組成から、減量時のエネルギー密度を算出した。その結果、体重減少量に占める体脂肪量は14±16%、は 83±22%であった。減量時のエネルギー密度は2,150±1,354kcal/kg⊿体重だった。減量前の体脂肪率と減量時のエネルギー密度との間に有意な正の相関がみられた(r=0.368、p=0.05)。しかし、減量期間の影響を考慮すると、統計学的に有意な関係は認められなかった。以上の結果から、アスリートの減量時のエネルギー密度は、従来の7,400~7,700kcalとは異なることが明らかとなった。しかし、その値は減量前の体脂肪率と関係があるようにみえるが、減量期間が影響していると推測された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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