2019 Fiscal Year Annual Research Report
Revealing the mechanisms behind the establishment of association between Megymenum gracilicorne and filamentous fungi on the female hind tibiae and the egg surface
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17J00410
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西野 貴騎 筑波大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | ノコギリカメムシ / ツマキクロカメムシ / ヒロズカメムシ / 糸状菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はノコギリカメムシと糸状菌に共生に関する研究の論文化に向けて不足したデータを補った.大きく分けて,【1】ノコギリカメムシの腸内細菌に関する研究,【2】ノコギリカメムシ科昆虫の後脚器官に関する研究,【3】ヒロズカメムシの飼育と行動観察である. 【1】ノコギリカメムシの腸内細菌に関する研究においては,ノコギリカメムシを解剖し,共生細菌の whole mount FISH を行った.しかし,結果が不明瞭であるため,今後新成虫を採集して再度実験を行う予定である. 【2】ノコギリカメムシ科昆虫の後脚に関する研究においては,ノコギリカメムシおよび同じくノコギリカメムシ科に属するツマキクロカメムシとヒロズカメムシの雌雄後脚の組織切片を作成し,後脚器官の様相を繰り返し観察した.その結果,後脚器官の構造は種によって異なっていることが明らかになった.ヒロズカメムシでは組織の薄切に失敗したため,不明瞭なデータしか得られておらず,今後も繰り返し観察する. 【3】ヒロズカメムシの飼育と行動観察においては,ヒロズカメムシをサツマイモ苗上で大量に維持し,そこから集めたヒロズカメムシをシャーレに入れて産卵行動を観察した.その結果,ヒロズカメムシはノコギリカメムシと同様に産卵時に後脚器官を掻き取り,卵表面に塗布するという行動をすることが分かった.一方で,ヒロズカメムシでは後脚器官に糸状菌が生えないため,産卵時の行動の生態学的意義は考察できていない, これらのデータを取ることで,ノコギリカメムシと糸状菌に共生に関する論文を書くにあたっての不足したデータを補った.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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