2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17J01169
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
品川 和雅 東京工業大学, 情報理工学院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | 暗号理論 / 秘密計算 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は、大きく二つに分けられる。一つ目は秘密計算に関する研究である。まず、不可視インクを用いたカードベース暗号プロトコルの研究を発展させ、これを国際会議Theory and Applications of Models of Computation (TAMC2019)にて発表した。次に、混合デッキを用いたときに任意関数の秘密計算を実現するために必要なカード枚数を見積もる研究を行い、混合デッキの種類によって異なるカード枚数の上界を算出した。この成果は国際会議The International Frontiers of Algorithmics Workshop (FAW2019)にて発表した。さらに、シングルカットフルオープンという極めて単純な設定のもとで、どのような関数が秘密計算可能となるかについて研究を行い、入力ビットの指数枚のカード枚数が必要となるカード枚数の下界を得ることができた。この成果は国内会議コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS2019)にて発表した。また、光を用いた秘密計算の提案を行い、集合共通部分計算や最大・最小値についての秘密計算プロトコルを構成した。この成果は国際会議WISE2019にて発表した。二つ目はゼロ知識証明に関する研究である。物理的な対象物の物理的性質に関して、対象を破壊せずにその性質を検査するという新しい概念(ゼロ知識非破壊検査)を提案し、非常に広い範囲の命題クラスについてのゼロ知識非破壊検査プロトコルを構成した。この成果は国内会議暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2020)にて発表した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)