2018 Fiscal Year Annual Research Report
物体軸の捉えと操作への身体化認知の関わりと発達障害特性:不器用さへの支援に向けて
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17J01342
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
蒔苗 詩歌 北海道大学, 教育学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | 身体化認知 / 心的回転 / 発達障害特性 / 感覚過敏 / 不器用さ / 事象関連電位 / 視線計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の研究成果として,現在2本の論文を執筆・改稿中である。
今年度実施を予定していた身体化認知と発達障害特性との関連について,ASD当事者を中心にこれまで行ってきた①心的回転における身体への類推,②感覚の過敏性と認知的柔軟性,に関わる実験を始動できた。貴重なデータを取得することができたほか,当事者の方の聞き取りから今後の展開へ参考になるご意見を多数いただくことができた。児童から成人までを対象のために分析までには人数の追加が必要であり,引き続きデータ取得していく予定である。
新たな実験手法での検討と環境設計をさらに進めることができた。脳波計測(事象関連電位)については,特徴類似性に基づく群化過程を事象関連電位と行動反応データをもとに解析を行い学会発表を行うことができた。短期間,理化学研究所・北城研究室へ研修に行くことで,解析から解釈まで多くの助言をいただくことができた。視線計測については,コントロール群とASD群の幼児を対象に,実験を行うことができ,来年度の学会発表や論文化について準備中である。さらに,発達障害特性との関連を検討するために昨年度から整えていたASD当事者の協力者プールについても,実際に運用できるまでになった。協力者プールが完成したことで,当事者への研究リクルートが円滑にできるようになったほか,より直接的に当事者からの意見をうかがえる体制ができるようになった。さらに研究を発展させていくうえでも意味のある成果といえる。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)