2018 Fiscal Year Annual Research Report
「民族の歴史」をめぐる闘争:社会主義期モンテネグロにおけるナショナリズムの展開
Project/Area Number |
17J04473
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中澤 拓哉 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | モンテネグロ / ユーゴスラヴィア / ナショナリズム / パリ講和会議 / 第一次世界大戦 / ニェゴシュ / 社会主義 / 正典化 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は本研究において,以下の点を目標とした。社会主義期モンテネグロにおける民族政策の実相について研究を行うことで,社会主義期ユーゴスラヴィアにおける民族問題の解明に寄与する。また,社会主義期の民族問題を考える上で前提となる第1次世界大戦前後の民族問題についても検討する。 本年度は,前年度に引き続きニェゴシュ廟建設問題について研究を行ったほか,第1次世界大戦前後のモンテネグロ併合をめぐる国際関係について研究し,それらの成果を,台湾の国立政治大学や立教大学で開催されたシンポジウム,およびチェコのカレル大学において開催された国際学会で報告した。また,依頼を受けて学術雑誌に関連領域の学術書の新刊紹介を掲載した。 上述の研究課題を遂行するため,2018年9月にベオグラード(セルビア),ツェティニェ(モンテネグロ),ポドゴリツァ(同),サライェヴォ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ),ザグレブ(クロアチア)およびリュブリャーナ(スロヴェニア)に渡航し,それぞれに所在する文書館や図書館で史資料の収集を行った。また学会報告のため,2018年8月に台北(中華民国),2018年10月から11月にかけてプラハ(チェコ共和国)に渡航し,上述の学会発表を行ったほか,バウツェン(ドイツ)に滞在し同地の研究施設を訪問した。それぞれの渡航時において,モンテネグロ史やユーゴスラヴィア史,スラヴ学やナショナリズム研究に関連する書籍を書店等で購入し,現地の研究者と議論を行ったほか,ツェティニェ修道院を訪問して正教会関係者から文献についてご教示をいただいた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)