2019 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・イスラームの国際連携:過激派に対峙する新思想家群
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17J04693
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
黒田 彩加 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | イスラーム / 穏健派と過激派 / アラブの春 / イスラーム政治思想 / 知識人研究 / 思想研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年2月に単著を刊行したことで、これまでのエジプトの穏健派イスラーム思想家たちの研究に一区切りをつけ、本年度は、欧米で活躍するイスラーム思想家の思想研究にむけて、彼らの著作の講読を進めた。口頭発表での研究成果の発信が多くなった一年であった。 研究課題であった「アラブの春」以降のイスラーム思想の状況については、2020年のワークショップ「現代イスラーム世界を眺望する:研究の最前線」において、まとまった形で発表することができた。「アラブの春」以降、「革命―反革命」という国際政治の対立軸にしたがって、これまで「穏健派」としてひとくくりにされてきた知識人やウラマーたちの中で力関係の変化が生じていることを指摘した。 2020年2月には、エジプトおよびモロッコにてフィールドワークを実施し、1970年代から2000年代に至るイスラーム思想運動の状況や、穏健派イスラーム思想家の国際的な連帯状況について、聞き取り調査を行った。これまで、20世紀後半のイスラーム思想研究では、非暴力型イスラーム主義組織におけるイデオロギーの変化が注目されてきた。しかし、20世紀後半のイスラーム思想の発展を理解するうえで、非政治的な雑誌メディアを通じた草の根的な言論活動の存在も重要であることを、今回の調査で再確認した。 また、刊行には至らなかったものの、「エジプトの政治ー宗教関係」および「穏健派イスラームと活字メディア」に関する書籍の分担執筆を行った。これらの書籍については、2020年度以降に刊行される予定である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)