2018 Fiscal Year Annual Research Report
天敵利用を目指したタマゴクロバチ科の種多様性及び寄主の解明
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17J07148
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
米田 洋斗 九州大学, 生物資源環境科学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | 分類学 / 生物多様性 / 天敵 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、博士課程の過去2年間に行った野外調査及び標本調査で得た標本を元に、日本産タマゴクロバチ亜科の分類学的整理及び記載作業を行った。本研究により、日本産タマゴクロバチ亜科は13族38属112種が確認された。新たに6属が見出され、このうちの4属は東南アジアから記録がある属であり、日本での記録も1属を除いて南西諸島に限られていた。一方Dichoteleas属はオーストラリア・インド・マダガスカルから記録されている属であり、Oethecoctonus属は北米・南米及びセーシェル諸島での記録がある属である。国内においてDichoteleas属は本土から1未記載種が確認され、Oethecoctonus属は本州と八重山諸島から2未記載種が確認された。新たに見出された種は16種であり、1種を除いて近隣地域(極東ロシア・フィリピン等)から知られる種であった。Duta politaはインド南部から知られる種であった。Gryoniniでは3属18種が確認され、6種が未記載種であった。Gryon属は9種群に属する16種が確認された。G. misellum種群では2未記載種を含む3種が確認された。G. myrmecophilum種群では1種が確認された。日本から記載されたG. remotumはG. marinaの同物異名であった。G. muscaeforme種群では1未記載種を含む3種が確認された。G. mischaはG. japonicumの、G. maruzzaeとG. sugonjaeviはG. yamagishiiの同物異名であった。G. charon種群では1未記載種を含む2種が確認された。G. floridanum種群では1未記載種が確認された。日本から記録されていたG. pennsylvanicumは未記載種の誤同定であった。また、のべ15種の害虫カメムシへの寄生が確認された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)