2017 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本のコウノトリ野生復帰にかかる湿地教育に関する実証的研究
Project/Area Number |
17J07826
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田開 寛太郎 東京農工大学, 大学院連合農学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Keywords | 環境教育 / ESD / コウノトリの野生復帰 / 湿地教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
第1年度目は、主に豊岡市のコウノトリ学習に関連する教育実践事例の類型及び構造化を進めるため、自然資源管理と環境教育を連携させた実践的教育研究(NPOコウノトリ湿地ネットとの協働取組を含む)、及び聞き取りや史資料収集などの社会調査を行ってきた。研究成果は、「コウノトリの野生復帰を事例に市民らの環境運動が問題の帰結にどのような意味を持つのかを検討し、地域の現場でどのような学びが求められているのかを明らかにした。」(『共生社会システム研究』、第11巻)、「人間とコウノトリが共生する地域づくりに向けてどのような学びが地域に求められているのかに焦点を当て、コウノトリ研究における今後の環境教育の役割とその可能性を明らかにした。」(『環境教育』、日本環境教育学会、Vol.67)、以上2点が学術研究誌に掲載されている。また、研究実践活動としては、「環境教育ワークショップ」(2018年3月2日~3日、豊岡市)を環境教育関係施設であるハチゴロウの戸島湿地にて行い、今後の湿地教育実践のあり方を展望した。 また、国際交流・協力を志向した環境教育国際共同研究については、韓国の韓国教員大学兼コウノトリ生態研究院の研究者と今後の研究活動について意見交流をかわすことができた。この成果は2018年7月『アジアの環境教育』(日本環境教育学会、オンラインジャーナル、英文)に投稿予定であるが、①日韓におけるコウノトリ教育推進の実態、②コウノトリ教育にかかる学校教育課程および教科書の役割、③コウノトリを活用した日韓共同コウノトリ教育実践の開発、以上3点について示唆を得ることが期待できる。既に韓国及び豊岡市の実地調査を合同で行うとともに、現在はメール等でのやり取りを通して議論を深めている。以上、極東アジアのネットワークを活用し、特徴のある東洋的自然観を踏まえた自然資源管理の手法及び湿地教育モデルを開発が期待できる。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Research Products
(8 results)