2018 Fiscal Year Annual Research Report
メディア技術環境におけるライヴ・パフォーマンスの歴史的・理論的研究
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17J08384
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
ブロイ セバスチャン 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | メディア技術 / 身体性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、歴史的事例の分析と理論的考察を通じて、今日のテクノロジー的条件における身体性・ライヴ性とパフォーマティヴィティを理解するための理論的枠組みを提示することである。 当該年度もメディア技術環境とパフォーマンス、そして身体性といった問題系を中心に研究活動を続けながら、博士論文の執筆作業を進めてきた。それと同時に、ドイツではさらなる資料調査を行ない、メディアや哲学研究を中心とする国際的な学術交流活動に携わってきた。前年度の資料調査を踏まえた文学資料館や図書館へのさらなる調査訪問によって、私の研究において重要な手がかりとなっているメディア理論家フリードリヒ・キットラーと哲学者マルティン・ハイデガーに関する資料を収集してきた。キットラー全集の編集担当者であるモーリッツ・ヒラー(Bauhaus Universitaet Weimar)と面会し、彼の紹介を機に、ベルリン・フンボルト大学でこれまでの研究成果について発表する機会を得た。この発表は2018年5月30日に当大学のメディア研究科で「Infrastrukturalismus」というタイトルのもとで行われ、キットラー研究の専門家や彼のもとで教わった当事者から好評を得た。ドイツにおけるメディア研究との積極的な交流を、今後も続けたいと思っている。 2018年6月、私は哲学者マルクス・ガブリエルが来日した際に通訳者として同行した。彼との様々な交流を経て、今年6月に日独両国の哲学者と文化研究者が参加する国際的な研究シンポジウム「Nature, Technology, Metaphysics」を開くという計画を立てた。私は、このシンポジウムの共催者を務めると同時に、その中で博士論文の研究成果について発表する予定である。それを踏まえて、2019年7月には東京大学での中間発表を行い、年内に論文を完成させる予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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