2019 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on pathogenic mechanisms of cryptocaryoniasis for its control
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17J08497
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邊 勇歩 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | 海産白点虫 / プロテアーゼ / ワクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究から海産白点虫の感染および寄生ステージで高発現する4種のプロテアーゼが本虫の寄生プロセスに重要な役割を持つことが予測された。そこで本年度は、これらプロテアーゼの組換えタンパク質を作製、トラフグに接種し、感染防御抗原としての有効性を攻撃試験によって検討した。 その結果、いずれの組換えタンパク質を接種したトラフグにおいても、組換えタンパク質に対する血中抗体価は上昇し、対照区と比較して感染虫体数も減少した。特に、そのうちの1種のシステインプロテアーゼを接種した群については、感染虫体数が対照区の72%(1回目)と63%(2回目)となり、有意に減少した。このことから、海産白点虫のプロテアーゼは感染防御抗原として有効であることが示された。 さらに、組換えタンパク質接種魚の血中抗体はi-antigenの異なる株の虫体に対しても結合性を示したため、異なる株の虫体に対しても有効な感染防御抗原になることが示唆された。 さらなる研究が必要ではあるが、これらの成果は今後の海産白点病に対するワクチン開発の一助になる重要な結果であると考えられる。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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