2018 Fiscal Year Annual Research Report
性腺刺激ホルモン放出ホルモンのパルス状分泌制御メカニズムの解明
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17J09591
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 宙大 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | kappa opioid receptor |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝子改変ラットの解析に取り組み、継続的に使用している系統に加え新たに作出した系統の確立を試みた。まず、マイクロインジェクションによる遺伝子導入が成功しているかをPCR法および免疫染色法により確認した。遺伝子導入の成功が確認できた系統に関してはさらなる解析を行った。同時に、本研究を進めていく上で有用と思われる系統に関しては繰り返し交配を行い、系統維持・個体数増加に努めた。確立に成功した複数系統を用い、kappa-opioid receptor (KOR)発現細胞の同定を目的として、遺伝子改変ラットにおいてKORプロモーター下で発現するVenus陽性細胞を指標とし、目的遺伝子・関連遺伝子のmRNA や目的タンパク質との共染色を行った。その結果、KOR発現細胞がKNDyニューロンとは異なるニューロンでありGABAまたはグルタミン酸分泌を介してGnRHパルスの制御に関与していることが示唆された。また、Venus陽性細胞をピックアップし次世代シーケンサーを用いてKOR発現細胞に発現する遺伝子群を明らかにするため、本研究室において細胞ピックアップの実験系を確立した。本研究で確立した複数系統の遺伝子解変ラットのVenus陽性細胞のピックアップを行った結果、先行研究やこれまでの本研究との関連が示唆される結果も得られた。統計的解析は行えてはいないものの、KOR発現細胞の同定のために極めて重要な結果だと思われる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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