2019 Fiscal Year Annual Research Report
四足動物における頸椎数の多様化をひきおこす進化要因の解明
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17J30008
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
郡司 芽久 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Keywords | 頸椎数 / 形態 / 進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度・2018年度に引き続き、国立科学博物館に収蔵されている鳥類の骨格標本の観察および計測を行った。これまでの観察・計測から、「原始的なグループでは頸椎数の種間変異が大きく、胸椎は安定的」「派生的なグループでは、頸椎数だけでなく胸椎数も種によって異なり、頸椎・胸椎の総和は安定的」ことが明確になった。 また、昨年度に引き続き、頸椎数・首の運動機能が異なるダチョウとサギ類の頸部筋骨格形態の構造の詳細把握を試みた。また、今年度新たにトキ科の標本を入手することができたため、サギに似たような見た目をしているトキ科のヘラサギを中心に、筋骨格構造のデータを取得した。これらの比較の結果、昨年度明らかになったサギ類の頸部筋肉の”滑車状”構造は、サギ類特有である可能性が高いことが明らかになった。加えて、頸部を支える役割をもつ項靭帯の構造が系統ごとに異なることも明らかになった。 さらに、昨年度得た頸椎の三次元形態データを元に、1/2スケールの頸部骨格モデルを作成した。モデルを用いた実験の結果、項靭帯の構造の差が首の挙動に大きな影響を与えることが明らかとなり、首の機能や運動様式に関連して構造の変化が生じていることがわかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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