2020 Fiscal Year Research-status Report
Elicitation of Additional Requirements from Existing Development Artifacts by Natural Language Processing
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17K00116
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
中西 恒夫 福岡大学, 工学部, 教授 (70311785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 賢治 福岡大学, 工学部, 教授 (40167002)
乙武 北斗 福岡大学, 工学部, 助教 (20580179)
古庄 裕貴 福岡大学, 工学部, 助教 (90781807)
田辺 利文 福岡大学, 工学部, 助教 (80330900)
廣重 法道 福岡大学, 工学部, 助教 (30736228)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 開発文書 / 自然言語処理 / 要求 / 仕様 / プロダクトライン / 派生開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,2019年度に着想された形態素レベルパターンマッチングツールを用いて,本研究で提案してきたフリーガイドワードHAZOP等の開発手法を支援するツールを開発し,ケーススタディを実施する予定であった。しかしながら,2020年3月末からのコロナ禍により,研究代表者,研究分担者とも遠隔講義の準備とその実施に相当の時間を割かれ,研究を進展させることはほとんどできなかった。 2020年度は,前年度3月に発表した形態素レベルパターンマッチングツール morfgrep を拡張し,新たに形態素レベルパターン処理ツール morfawk を開発し,形態素レベルパターンマッチング/処理ツールの文法と意味とを定義した。morfgrep が指定したパターンの形態素の並びを検索するだけであるのに対して,morfawk はパターンマッチした形態素やその属性情報を参照し,何かしらの処理をアクション部として記述できるようにしたツールである。morfawk はスクリプト言語 Python のある種のラッパとなっており,アクション部は Python で記述するようになっており,そのため Python の豊富なパッケージを利用することが可能となっている。 成果を発表する段階とはなっておらず,小規模ではあるものの,morfawk のアクション部で利用できるツールキット,ならびにドメインを研究代表者が明るい自動車分野に絞った辞書類の整備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年3月より始まったコロナ禍による遠隔講義の準備と実施,その他の関連する学務のため,本課題に係る研究はほとんど実施できなかった。本課題自体はこれまでの研究内容をツール化,評価し,論文としてまとめていく段階に入っており,そのため研究期間を2021年度いっぱいまで再延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度の計画として挙げ,実施できなかった計画を進めていく。 すなわち,2019年度に試作した形態素パターンマッチングツール morfgrep を一般化,発展させ,マッチした形態素パターンに応じた処理を行う形態素パターンマッチング/処理ツール morfawk の完成度をあげる。具体的には,morfawk の(Python で記述される)アクション部で利用できるツールキット,ならびに辞書等のリソース類を充実させる。 また,morfawkを用いて,これまで本研究で提案してきたフリーガイドワード HAZOP 等を支援するツールを開発し,ケーススタディを用いた評価を行う。 概念辞書(オントロジ)については人手での整備に加え,術語抽出に関する既存研究成果を活用して作業面の効率化を進める。 再延長による最終年度となる今年度は,これまでの研究成果をプロセスとして体系化し,自動化/半自動化できる工程のツール化を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による遠隔講義の準備,実施,その他関連する学務により,2020年度はほとんど研究を進めることができなかったため,研究を2021年度まで継続するよう延長の手続きをとった。また,2021年度に論文発表のための費用を温存しておく必要があり,そのため消極的な予算執行を行った。
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