2017 Fiscal Year Research-status Report
老人性難聴に関連する認知機能と脳の構造変化とストレス関連ホルモン動態の解明
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17K00203
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
青木 光広 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (30283302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 寿光 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70397347)
若岡 敬紀 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (70550317) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 老人性難聴 / 認知症 / Voxel Based Morphometry / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
老 人性難聴に伴う語音弁別能低下は生活質を著しく低下させるだけでなく、認知症の発生あるいは増悪リスク因子になりうると報告された。しかし、その治療法や予防法は存在しない。加齢に伴う語音弁別能低下には、聴覚系はもちろん、聴覚外神経経路である大脳辺縁系(海馬や扁桃体)の関与が注目されている。大脳辺縁系に多くの受容体が存在するHippocampus-Hypothalamus-Pituitary-Adrenal (HHPA)系ホルモン、耐糖能、酸化LDL、アディポネクチンなどは加齢変化をうけることから、高齢者における語音弁別能低下ととの関連性を検討する。また、高齢者にみられる語音弁別能低下には、蝸牛および聴覚系神経経路のみならず、海馬などの聴覚外経路における加齢変化が関与するものと考えられる。そこで、Voxel Based Morphometryを用いた大脳辺縁系を中心とした局所脳構造変化との相関性を明らかにすることで、治療および悪化予防戦略を考案することを目的とした。 現時点までに35名の難聴高齢者を対象に語音明瞭度と脳MRIからVoxel Based Morphometry(VBM) により計測した脳構造の変化の関連性を検討した。また、前述の様々な因子と老人性難聴との相関性から難聴の予後因子についても検討している。中間報告では語音明瞭度とVBMによる大脳辺縁系の萎縮度には高い関連性を示す傾向がみられている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当施設倫理委員会への申請が少し遅れたため、本試験に参加した対象者が予定した人数より若干少ないが、平成30年度は予定通りに行う予定にしている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度と同様に研究を進めていく予定である。年度後半までには対象患者数に到達予定である。そのうえで解析を行い論文作成、学会発表を予定している。
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