2019 Fiscal Year Research-status Report
特別な配慮を要する子どもに対する社会の情報化に対応した消費者教育教材の開発と検証
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17K00779
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Research Institution | Information and Research Center for Learning |
Principal Investigator |
新谷 洋介 公益財団法人学習情報研究センター, その他部局等, 研究員 (70733450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 元洋 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
上野 顕子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (20350952)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 知的障害 / 消費者教育教材 / ガチャ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、ガチャ疑似体験教材のブラッシュアップと、教材活用のねらいの整理、特別支援学校(知的障害)高等部の家庭科における研究授業を行った。 ガチャ疑似体験教材のブラッシュアップでは、ガチャを引くためのコインを支払う方法として、現金によるチケットカードを購入する方法、携帯料金合算払いの方法に加えて、クレジットカード決済に対応した。その他にも、クレジットカードの利用履歴の閲覧、画面の見やすさの調整、学習グループに対して学習支援機能を設定することや学習者の活動履歴を参照することができる教師管理画面等の機能追加を行った。 教材活用のねらいの整理については、特別支援学校高等部学習指導要領「知的障害者である生徒に対する教育を行う特別支援学校における家庭科の目標及び内容」の2段階の目標・内容に対応するように、想定する授業での活用のねらいを整理した。1段階として「お小遣いがゲーム上のコインに変わっていること、ガチャは、自分のお小遣いを使用していることに気づかせる。」等の3点、2段階として「携帯料金合算払い(後払い)、使用履歴を利用することで、月末に使用した分の金額がまとまって請求されることを知る。」等の3点を提案した。 特別支援学校(知的障害)の家庭科における研究授業では、高等部2年生8名を対象に、お金の流れについて考えることができる、オンラインゲームで気をつけるべきことを考える、自分に必要な情報を見つけることができることをねらいとし、ねらいに対する支援機能の設定をした上で、現金でチケットカードを購入しガチャを引く疑似体験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ガチャ疑似体験教材のブラッシュアップと、教材活用のねらいの整理、特別支援学校(知的障害)高等部の家庭科における研究授業を実施することができた。 特別支援学校における開発教材を活用した研究授業の結果、研究成果物のパッケージ化をするにあたり、教材の追加の必要性があり、パッケージ化やその公開を次年度に変更したため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果をもとに、教材の追加を行い、研究成果物のパッケージ化及び公開ができるようにする。
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Causes of Carryover |
特別支援学校における開発教材を活用した研究授業の結果、機能の追加の必要性があり、教材開発計画の見直しを行ったため。また、次年度開催する韓国における調査結果の発表を予定したため。
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