2019 Fiscal Year Research-status Report
GPSによる高齢者の外出行動の実態把握と外出を起点とした地域住環境に関する研究
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17K00802
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
竹原 広実 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (20298706)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 住環境 / 外出行動 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本家政学会第71回大会(2019年5月25日:会場:四国大学)において、2018年度の成果発表を行った。講演題目は「京都市S地区における住環境評価と外出行動に関する調査」(研究発表要旨集pp.106)また、学科紀要「福祉生活デザイン研究」第2号pp.1-8(2019年5月発刊)に2018年度実施の調査結果を論文にまとめ報告した。そして、2018年度(2019年2月23日京都ザ・パレスサイドホテル)に市原野社会福祉協議会30周年記念講演会において、調査対象地へのフィードバックとして調査結果をまとめ市原野住民に対して「市原野の地域住民の住環境ニーズと外出行動の実態」と題して講演し、その講演内容を論文化し、『市原野社会福祉協議会30周年記念誌』に投稿した。(記念誌は2020年度発行予定)今後、当該地域がまちづくりを検討する資料として活用できるよう、論文化したことは地域住民へのフィードバックの在り方として意義が大きいと考える。 新たな調査実験として、地方都市の三重県名張市を調査地とし、10人(高齢者4人と比較対象として若中年者6人)を対象に外出行動の調査を行った。実施にあたり京都ノートルダム女子大学研究倫理審査委員会の承認を得た。(承認番号19-001)調査の結果、 日常の買い物などの必要活動は自転車や徒歩が大半で移動距離は短い。車移動の移動距離は長い。食料品などふだんの買い物は週1~2回であった。散歩やウォーキングなどの任意活動は必要活動に比べて外出時間は長く車移動が多い。外出頻度は少ない。地域活動やボランティアなどの社会活動について外出頻度が少なく、交流の場や機会が少ない様子が窺われ課題が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画の2018年度、2019年度のものについてはおおむね順調に実施できているが、2019年度に実施する予定であった屋外休憩スポットの温熱環境に関して、機材調達が遅れており、追加調査に関してはまだ実施できていない。このため、やや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度調査の結果についてさらに分析を詳細に進め、日本建築学会論文集に投稿を予定している。また休憩スポットの温熱環境の調査については機材をそろえて、調査を実施する。
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Causes of Carryover |
屋外休憩スポットの温熱環境に関する調査のための環境測定機器の購入が遅れている。できるだけ速やかに購入を急ぐ予定である。
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Research Products
(1 results)