2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K01159
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
神月 紀輔 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (20447874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東郷 多津 京都ノートルダム女子大学, 国際言語文化学部, 准教授 (40237045)
堀出 雅人 華頂短期大学, 総合文化学科, 講師 (50710638)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 情報モラル / 教育方法 / スマートフォン用アプリ / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,研究を進めることが難しかったが,義務教育諸学校においてオンラインによる学習が通常化するなど,情報の扱い方に変化が見られた。その中で,情報モラルの学習に関しては,情報モラルのための学習をすることだけでなく,通常の情報を扱う中で実践的に学んでいく姿勢が,児童生徒にみられた。このような変化を考え,スマートフォン用のアプリの開発についても,クイズ型にするものの,クイズの問題をその時世に合わせて変化させていくことにより,児童生徒の状況に対応していくことが,小中学校との連携の中でわかった。そこで,本年度の終わりに,業者との連絡をつけ,成果物のアプリ化への対応として,アプリそのものを開発するのではなく,クイズ問題をデータベース化していくことを進めている。 このクイズの問題に関しては,昨年度までの大学コンソーシアム京都での取り組みや,京都府消費生活安全センターとの連携で行っている「くらしのヤングリーダー」講座やヤングリーダーによる児童館や小学校への啓発活動から生まれたボード型すごろくゲームを活用し,そのエッセンスを生かしながら,問題作成を行い,1つのパッケージとしての教材の開発に取り組むことができた。 現在は,子供たちを相手にした啓発活動の実施が難しいため,実証データが乏しく,学会発表等ができていない状況にあるが,期間を延長することで実証を行い,教材開発及び学習のデザインを練り直すことを考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
かなり遅れている。 本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響のため,研究を進めることがほとんどできなかった。 情報モラルについて小学生の直面する問題について,学生とコンソーシアム京都の講義を通して進めるつもりであったが,新型コロナウイルス感染症の影響のため,学生の講義も進まず,問題点の洗い出しと昨年度までに進めていた問題点の検証ができなかった。また,ここまでの成果発表も通常の学生の指導などで難しい状態であった。 さらにこどものネットの扱いもオンライン授業が増える中で変わってきており,根本的に見直す必要が出てきた。そのため,開発中のアプリも状況によって変更可能なものに仕様を変更し,実証研究を次年度に延長することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
仕様を変更し開発中のアプリを使った実証研究を9月中に行い成果をまとめ,教員研修や教員養成における課題を抽出する予定である。 しかし,児童生徒からデータを取ることが,このコロナ禍で難しいことが予測されるため,大学生に調査対象を変更することも考えている。
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Causes of Carryover |
本年度予定していたアプリの開発が遅れており,その支払いを次年度に繰り越していることが大きな理由である。 またそれに伴う学会発表などの成果公表に関わる費用も繰り越しをしている。 次年度はアプリの開発に伴う経費,データ収集およびその成果の発表のための学会参加発表などに必要となる経費として使用する予定である。
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