2018 Fiscal Year Research-status Report
Measurement of Tsunami and prediction of arrival time based on long-distance image of 5 to 20 km in bad weather
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17K01331
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
盧 存偉 福岡工業大学, 工学部, 教授 (80320323)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 津波 / 三次元 / 画像計測 / 悪天候 / 雨 / 霧 / 遠方 / 波抽出と対応付 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度では主に下記の研究成果が得られた。 (1)課題「波の抽出と特定」について、一昨年に得られた研究成果である最適ブロック融合法(最適ブロックOTSU法)を用いた抽出結果と、昨年度に開発したAI技術に基づく手法を用いた抽出結果の比較を行い、それぞれの手法の利点と問題点の解析を行った。 (2)課題「画像マッチング」について、各波の生成、進行、消失等の動き特徴に基づく特徴ベクトル比較法を提案し、計測実験を行った。また、AI技術に基づくマッチング手法を提案し、大量の撮影画像に基づき実験を行った。現在、両手法による実験結果の解析と比較を行い、最適な波のマッチング手法を開発する最中である。 (3)課題「カメラの補正」について、カメラの旋回台の機械制御と画像の自動補正技術を融合するカメラパラメータの自動補正手法を提案し、実験を行った。実験結果は概ね予想通りであり、制御誤差は数ピクセルに抑えることができた。しかし、提案した補正手法は特定の領域を撮影することを前提とする静的補正手法であり、任意の海域を撮影できる動的補正手法の研究は現在進行中である。 (4)「システム構築」について、カメラ、旋回台、サーバーコンピュータ、クライアントコンピュータ、接続システム等ハードウェアの設置が完了した。インターフェース、画像取得と転送ム、画像処理、計測結果の表示などのソフトウェアシステムの構築も完了した。これで、構築したシステムを用いて、4Km~20Km範囲の海域の実計測実験を行うことができるようになった。現在実計測実験を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、平成30年度に、下記の研究内容を計画しています。(1)波の抽出と特定、(2)画像マッチング、(3)カメラの補正、(4)実験システム構築。 (1)については、研究成果が得られ、論文一篇、国際会議一篇を発表した。(2)については、研究成果が得られ、国際会議論文二篇を発表し、査読付き論文を投稿中である。(3)と(4)は(1)と(2)の実験を行う前提であり、すでに完成している。 ただし(4)の「カメラ補正」に関しては、現在静的な補正が完成したが、動的補正がまだ進行中である。 以上の理由により、研究は概ね順調に進展しているという結論になった。
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Strategy for Future Research Activity |
まず「カメラ補正」について、動的補正を完成する。 次に「システム総合実験」を行い、構築したシステムの補完と改良を行い、実用的ルレベルの津波画像計測システムを完成する。 また、研究成果を論文投稿、学会発表と共に、ホームページによる公開や、シンポジウムの開催などの方式を通じて幅広く情宣する。
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Research Products
(7 results)