2017 Fiscal Year Research-status Report
柔道の技能動作の見える化による安全で効果的な授業作りのための戦術学習の新提案
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17K01637
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小澤 雄二 熊本大学, 教育学部, 准教授 (10244097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清田 公保 熊本高等専門学校, 人間情報システム工学科, 教授 (80186353)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ドリルゲーム / タスクゲーム / 柔道 / 戦術学習 / 形 / きっかけ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は安全で効果的な柔道の授業を行うことを目的に、これまでに申請者らが構築した「形」を基本となる技能習得のためのドリルゲームとして、「きっかけ」をメインゲームである「自由練習」において、防御動作を行う相手に対して無理なく投げ技をかけるためのタイミングを探り、自らがチャンスを創り出すという課題を克服するためのタスクゲームとし、単にゲームで必要とされる個人的技能を習得させるだけでなく、練習そのもののゲーム化を図った。 なお、これらのドリル・タスクゲームを大学生を対象とした柔道の授業で用い、その得点を技のできばえの目安として、技毎や他者と比較することで、自己の得点の伸びを前時と本時で比較することができ、自己評価やデータの蓄積も可能となった。この二つのゲームを関連づけて学習する戦術学習の新しい手法を提案した。 あわせて、これらの技能動作の「見える化」を図ることで、教師と生徒が課題を共有・意識でき、授業の目的に応じた新たなドリル・タスクゲームの開発・教材化に繋げることを目的としたい。 平成29年度の研究成果としては、「Practical Report on the Learning of Tactics in Judo」および「A study of teaching method for judo-kata: Koshi-waza of nage-no-kata」のテーマで、日本武道学会第50回記念大会(第2回国際武道会議)において口頭発表をした。 また、柔道の技能動作の「見える化」を図るための、3方向モーションキャプチヤーシステム導入の準備を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の発表および柔道の技能動作の「見える化」を図るための、3方向モーションキャプチヤーシステム導入の準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
安全で効果的な武道授業のための柔道の技能動作の「見える化」を進めたい。
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Causes of Carryover |
3方向モーションキャプチヤーシステムの解析ソフト購入が次年度となったため。
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