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2017 Fiscal Year Research-status Report

GHQ占領下における武道の存続状況

Research Project

Project/Area Number 17K01667
Research InstitutionHitotsubashi University

Principal Investigator

坂上 康博  一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (10196058)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
KeywordsGHQ / 武道 / 調達庁 / 慰問 / 日系アメリカ人
Outline of Annual Research Achievements

GHQ占領下における武道の全貌にせまるために、平成29年度は、①調達庁によるアメリカ軍への武道提供活動、②アメリカ兵による武道実践の実態に関する資料の収集、整理、分析に重点を置いて取り組んだ。また、それらを規定したGHQの武道認識の背景にせまるために、③アメリカ本土における戦中戦後の武道の状況に関する先行研究および関連資料の収集を新たに研究課題として設定して取り組んだ。また、④平成30年度に海外の学会で報告する予定である原稿の一部翻訳を業者に依頼した。
①②については、戦後発行された『柔道』をはじめとする武道雑誌などに掲載された関係者の証言や回想録等を収集した。また、当時GHQ職員として勤務していた日系アメリカ人1名、当時調達庁によるアメリカ軍への武道提供活動をした体験をもつ日本人1名に聴き取り調査を実施した。米国国立公文書館所蔵の地方軍政府報告書については、キーワード検索によって武道関係記事の掲載状況を整理した。また、一橋大学附属図書館所蔵のPacific Stars and Stripesについても、関連記事を検索した。
③については、米国シアトルにて、アメリカ人の武道史研究者より情報および資料提供を受け、それらにもとづいて日系人強制収容所での武道活動に関する資料や日系人新聞等の収集、整理を進めた。また、ワシントン大学にて、所蔵資料の調査および在米日本人剣道家に関する聴き取り調査一件を行ない、それらにもとづいて資料収集を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

米国国立公文書館所蔵の地方軍政府報告書の収集をのぞいて、当初予定していたほぼすべての資料の収集ができたこと、新たな研究課題として設定したアメリカ本土における戦中戦後の武道の状況に関する調査および平成30年度に予定している海外での学会報告の準備も順調に進めることができたため。

Strategy for Future Research Activity

今後は、現在までに収集した資料を分析するとともに、米国国立公文書館所蔵の地方軍政府報告書およびGHQ占領期における警察の武道実践、各武道道場や個人レベルでの武道実践に関する資料の収集、整理に重点を置いて取り組む。そのため警視庁警務部教養課編『警視庁武道九十年史』(1965年)をはじめとする警視庁の関係の資料および各府県の警察史等を収集する。各武道道場や個人レベルでの武道実践については、刊行されている各府県市町村の武道史、道場史、武道雑誌などに掲載された関係者の証言や回想録等を収集する。また、これらの資料から対象者をリストに追加して、聴き取り調査を実施する。
これらの資料の整理、分析を進め、その成果を学会や学会誌等で発表する。

Causes of Carryover

予定していたパソコンの購入を見合わせたために次年度使用額が生じた。次年度以降にパソコンを購入する。

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Published: 2018-12-17  

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