2019 Fiscal Year Annual Research Report
The investigation and experimental study of the body temperature management attenuating reduction of exercise performance
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17K01668
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
芳田 哲也 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (00191601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寄本 明 京都女子大学, 家政学部, 教授 (30132278)
新矢 博美 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (70201564)
久米 雅 京都文教短期大学, 食物栄養学科, 准教授 (70551993)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スポーツ競技者 / アンケート / 運動パフォーマンス / 病的症状 / ロジスティック回帰分析 / 活動筋 / 無酸素パワー / 脱水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高温環境に対処できるスポーツ競技者の育成を最終目標として,今年度はスポーツ競技者感じる運動パフォーマンスの低下や病的症状について、これまで実施してきたアンケート結果を統合して大学生における男女差及び大学生と高校生との違いを整理した。運動パフォーマンスの低下や病的症状の項目を従属変数、練習環境、生活習慣、体調の各項目を独立変数としてロジスティック回帰分析を実施した結果、年齢(大学生と高校生)や性別に関係なく、運動パフォーマンスの低下や病的症状を感じる要因には「脱水」と「食事摂取量の減少」が強く関係した。また女性は男性よりも生活習慣に関係する項目が多く、高校生は大学生よりも練習環境に関する項目が多く関係した。 アンケートから明らかになった運動パフォーマンスの低下や病的症状を感じる要因である「脱水」や「食事摂取量の減少」は運動時の体温上昇を高める要因となる。そこで今年度は、運動時の体温上昇の程度と運動パフォーマンスとの関係を明らかにするために、運動パフォーマンスを最大限に発揮できる活動筋の至適温度について実験的に明らかにした。その結果、自転車エルゴメーターを用いた運動では、活動筋(大腿・下腿)の深部温は37度以上よりも36度程度が繰り返し運動時における無酸素性パワーの低下を抑制し、漸増負荷運動時に疲労困憊に達する運動継続時間を延長できる可能性が明らかになった。 これまでの調査・実験結果から夏季スポーツ活動時における体温管理方法の要点については、1)ウォーミングアップにより活動筋温をあまり上げ過ぎない(36度程度が良い)、2)脱水予防のための水分摂取だけではなく、日常生活においても食事摂取量を減少させない、3)夏季のスポーツ活動時間をあまり増やさない、以上3点に留意する必要性が示された。
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Research Products
(2 results)