2018 Fiscal Year Research-status Report
女子大学生における月経困難症の改善に対する時間栄養学及び時間運動学的アプローチ
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17K01797
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
薄井 澄誉子 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 講師(任期付) (20409709)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 女子大学生 / 月経困難症 / 時間栄養学 / 時間運動学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,女子大学生の月経困難症と生活習慣との関連を『時間栄養学』×『時間運動学』の観点から解明し,適切な食品・栄養素の摂取タイミングと効果的な身体運動の実施タイミングの相乗効果により月経困難症の症状改善にアプローチすることを目的としている. 本年度は,【研究課題1】である女子大学生の月経困難症と食品・栄養素摂取及び身体運動実施の状況との関連に関する横断研究を実施した.昨年度に作成した月経及び生活習慣に関するアンケート調査票および食品・栄養素摂取量に関する既存の調査票(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire, BDHQ)を用いて、女子大学生を対象にアンケート調査を行った.513名の女子大学生にアンケート調査用紙を配布し,453名(88%)から回答を得ることができた.このアンケート調査の結果を分析し,次年度の国際学会で発表予定である.また,論文執筆に向けてさらなる解析を行っている. また,【研究課題2】である女子大学生の月経困難症の症状改善に対する食品・栄養素摂取及び身体運動実施のタイミングに関する介入研究に関して,研究を開始した.運動部に所属する女子大学生の栄養指導介入の前後における月経困難症の症状変化について検討するため,ベースライン測定を行った.69名の運動部に所属する女子大学生を対象として,アンケート調査及び3軸の加速度計を用いた身体活動量の測定を行った.介入後の測定は,次年度に行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究課題1】及び【研究課題2】の一部について,実施することができ,【研究課題1】については,分析を行い次年度の国際学会で発表予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
【研究課題1】女子大学生の月経困難症と食品・栄養素摂取及び身体運動実施の状況との関連に関する横断研究 追加でアンケート調査を行うとともに,アンケート調査の結果から,月経困難症に関連する食品や栄養素,また,身体活動量や運動のタイミングなどを解析していく.
【研究課題2】女子大学生の月経困難症の症状改善に対する食品・栄養素摂取及び身体運動実施のタイミングに関する介入研究 運動部に所属する女子大学生の栄養指導介入の前後における月経困難症の症状変化について,介入後の測定を行う.また,【研究課題1】で特定された食品や栄養素をターゲットとした介入研究の準備を行う.
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Causes of Carryover |
介入研究の進行が当初の研究計画よりも遅れており,次年度に実施予定のため,次年度に予算を使用する.
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