2021 Fiscal Year Annual Research Report
Do Social Network Incentives Increase Local Physical Activity and Social Participation?
Project/Area Number |
17K01810
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
佐藤 真治 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (60529973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横井 豊彦 大阪産業大学, スポーツ健康学部, 教授 (20454621)
都竹 茂樹 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (70467869)
大槻 伸吾 大阪産業大学, スポーツ健康学部, 教授 (90247875)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ソーシャルネットワークインセンティブ / 身体活動量 / 幸福度 / 心疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は既に、健常高齢者ではソーシャルネットワークインセンティブを活用した(1人で歩くよりも3人で歩いた)方が身体活動量に増加がみられ、その効果を維持できることを明らかにした(Yamashita R, Sato S, et al. Effects of social network incentives and financial incentives on physical activity and social capital among older women: a randomized controlled trial. BMC Public Health. 21(1):188. 2021)。 当該年度は、さらに心疾患患者においても3人で(仲間と)歩けば身体活動量の増加とその効果の継続になると仮説を立て、3ヶ月間介入し、身体活動量および幸福度の変化を確認した。対象は、熊本市在住の心不全進展ステージB~Cの心疾患患者55名であった。研究デザインは、対象を強介入群(3人組で歩く)と対照群(1人で歩く)にランダムに割り付けるランダム対照化比較試験(RCT)を採用した。その結果、両群ともに身体活動量は改善したが、幸福度は強介入群の方が大きく改善した。すなわち、心疾患患者において3人で歩くことは、身体活動のみならず心理的影響が大きいことが明らかとなった。 以上のことから、心疾患患者を有する地域住民に対して、地域でいきいきと暮らすための方法として、 3 人組などの仲間と歩くことが推奨できると考えられた。
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