2019 Fiscal Year Research-status Report
EMSが脳の血流調節に及ぼす影響:糖尿病患者の脳機能改善を目指して
Project/Area Number |
17K01873
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
佐藤 耕平 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00409278)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 電気刺激 / 脳血流量 / 内頸動脈 / 椎骨動脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究により,電気刺激(EMS)を用いて有酸素運動を模擬した運動は,レジスタンス運動を模擬した運動に比べて脳血流の応答性が高いことが明らかになった。さらに,EMSに対する脳血流の増加に,脳内の地域差があることが確認された。つまり,EMSに対して,主に大脳皮質領域に血液を供給する内頸動脈血流は増加するものの,延髄や脳幹領域に血液を供給する椎骨動脈血流は変化しないことが明らかになった。本年度は,EMSに対する脳血流応答の性差および加齢の影響,自発的運動とEMSの併用時(コンバインドエクササイズ)の応答を検討するはずであった。しかしながら,器材の故障と新型コロナの影響により,残された二つの研究課題の遂行が滞った。故に,研究課題の延長申請を承認して頂き,上記研究課題を令和2年度内に実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述したように,昨年度は脳血流測定機のプローブの故障と,新型コロナの影響による被験者の確保,実験の遂行が滞り,一部の研究課題の遂行が不完全であった。故に,研究課題の延長を承認して頂き,残された研究課題の実施を本年度目標とする。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナによる緊急事態宣言の解除および感染リスクに対する万全の対策を確保したのちに,被験者のリクルート,予備実験,本実験を順次行っていく予定である。特に,性差および加齢の影響を検討するため,女性被験者や前期高齢者を被験者として採用し,実験を計画している。
|
Causes of Carryover |
昨年度,器材の故障と新型コロナの影響で予定していた実験研究が不完全のため,次年度使用額が生じた。未使用の研究費は,残された実験研究の遂行時に適切に使用する。
|