2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K01906
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
齋藤 美保子 鹿児島大学, 水産学部, 研究協力員 (20551708)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | こども食堂 / 地域貢献 / 子どもの貧困 / 連携 / 食品ロス / ボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
「こども食堂」の認知に至っては、単に子どもの貧困解消または、サポートのためだけでなく、地域における「コミュニティ」の一環として浸透しつつある。それは、学校教育・家庭教育との関係性として第三の地域・社会教育としても意義を放つようになっている。例えば、若いお母さま方の子どもや食材の在り方として交流がある。高齢者では、異世代との交流と食べることの楽しみなど、各世代がそれぞれに応じ子ども食堂を利用している。その中では、高校生や大学生の子ども支援のためのボランティアを通じて自らが成長している姿が散見できる。 また、食材の提供も地域の人々の提供品だけでなく、企業からの特に給食関係者からの提供、農家からの体験学習と試食と提供などその内容が単なる「提供」ではないことが大きい。それは各子ども食堂の提供品ー食材の多さと頻度ーが鹿児島では確立されつつある理由である。大手金融企業から、冷凍庫の提供・ノポリバタの提供が「子ども食堂」に活用していただきたいとの理由からも伺えられる。特に食品ロスにともなうフードバンクの協力を今回は得、子ども食堂が地域環境ーSDGsの実践、各種の法律にも進んで貢献できていることは大きな役割を担っている。 以上の福祉実践から伺えられるように、今回は講演会4回を年間で行い、「子ども食堂」の役割とSDGsとの関連性、鹿児島クジラの食文化を守る会の協力を得て、クジラ肉の栄養と試食のイベント実践を行うことができた。 母子生活支援センターへのボランティアとして子供服を20着制作し、提供をした。他に子ども食堂開催にエコバックを30枚製作し提供した。 その中で、「危機にある子育て環境」増田彰則編著ー『鹿児島の子どもの貧困と子ども食堂の役割』 を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究室移動のエネルギー消耗と身内の不幸・事故が重なり、体調不良が長く続き、内科・外科など通院も続いている。そのため、実践を優先するがゆえ、意識調査や理論的なまとめができなかった。しかし、ボランティアとしての実践は十分に行え、子ども食堂が地域に広く広まり、県内で約70となり、内実としても充実してきていると県主催の報告会でも伺えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
社会実践が先行するがゆえ、理論的に第一に、子ども生活支援の在り方 第二に、子どもの貧困の様相 第三に、地域におけるコミュニティの確立 第四に、食品ロス、運輸・輸送の在り方 など逆に課題が見え、これらのまとめと新たな提案を次の1年間でまとめたいと考えている。 母子生活支援センターからの意識調査や大学生の意識調査分析を行い、現在の生活状態を把握し、学会等で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
研究室移動と体調不良のため、科研報告書(冊子)作成ー成果報告書作成ができず、次年度に持ち越すためである。この報告書は、鹿児島における子ども食堂運営者並びに関連企業・地域の方々に配布する予定の報告書である。次年度はこの成果報告書に使用したいと考えている。
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Research Products
(1 results)