2022 Fiscal Year Annual Research Report
Interdisciplinary research on the spiritual world of medieval Japanese Zen monks aiming to explore new developments in the study of the history of Japanese religion
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17K02242
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Research Institution | Koriyama Women's Junior College |
Principal Investigator |
何 燕生 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00292186)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 東アジア仏教思想 / 禅仏教 / 道元 / 入宋禅僧 / 松本文三郎 / 柳田聖山 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究の成果は下記のとおりである。 1.研究成果の発表。主なもの: ①以前発表した「論道元と如浄的修証思想の異同」という日本語の論文を中国語化し、『天童と東アジア世界国際学術研討会論文集』に掲載した。修証思想をめぐる道元とその師如浄との異同について論じたものである。②Chan Studies as Chinese Studies: A Study of Chinese Chan History at Kyoto Universityという英語の論文を執筆し、"How Zen Became Chan: Pre-modern and Modern Representations of a Transnational East Asian Buddhist Tradition" UBC Department of Asian Studies ONLINE, in collaboration with Yale University International Conferenceにて発表した。③「日僧道元与『法華経』」という中国語の論文を発表し、当該論文は『第二回国際天台学:天台と東アジア世界国際学術研討会論文集』に掲載された。道元における『法華経』の受容について、『正法眼蔵』諸巻の引用状況を通して、その特徴と思想的背景を探った。④「Linji 臨濟 (?-867), Ryokan良寬 (1758-1831) and Ikkyu 一休 (1394-1481) in the Chan Narratives by Yanagida Seisan」という英語の論文を発表し、当該論文は「“Thus Have I Heard”:Patterns and Logics in Buddhist Narrative Literature」に掲載された。京都大学人文科学研究所前所長柳田聖山(1922-2006)における臨済・良寛・一休の研究成果を取り上げ、その捉え方および特徴を論じた。 研究期間全体を通して実施した成果について。コロナ感染症のため、当初予定した文献調査および実地調査は思うままにできず、一部の問題の解明が今後に期待されなければならない。しかし、それを除いては、研究成果の発表や必要な文献図書の購入ができたため、ほぼ当初の目的が達成されたと考える。
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Research Products
(13 results)