2018 Fiscal Year Research-status Report
文芸雑誌『文藝首都』における新人育成と文壇ネットワーク形成に関する総合的研究
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17K02461
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島村 輝 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (90216078)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 『文藝首都』 / 文藝雑誌 / 同人誌 / 戦争 / 植民地 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年間で4回の研究会と、1回の国際会議を開催し、それぞれのテーマについて分析を進めた。 開催の概要は、2018年4月21日(土)13:00~18:00(於・慶應義塾大学三田キャンパス)、研究発表は、和泉司氏「賞金が生んだ同人誌――『文藝首都』と『改造』懸賞創作の関わり」、講演「飯田章先生に『文藝首都』時代を伺う」。2018年9月22日(土)13:00~17:00(於・慶應義塾大学三田キャンパス)、研究発表は、富永真樹氏「『文藝首都』と大原富枝――「新進作家」前後の試み」、小長井涼氏「国鉄勤労詩論争の周辺――『文藝首都』と労働者」。2018年12月22日(土)13:00~17:00(於・慶應義塾大学三田キャンパス)、研究発表は、小川貴也氏「忘れられた文学論争――三波利夫「生産文学論」の展開と途絶の意味」、村山龍氏「「素朴な、人間本然の心」と「感性」――投稿詩欄における林芙美子と萩原朔太郎」。2019年3月17日(日)12:00~18:00(於・慶應義塾大学三田キャンパス)の研究会では、研究成果を公表する論集出版に向けたミーティングを行った。 国際会議は、2018年7月21日(土)・22日(日)の2日間、慶應義塾大学三田キャンパスにて、研究会メンバーの発表に加え、作家・紀和鏡氏の講演、海外からのゲストとして、クリスティーナ・S・イ氏、王恵珍氏、ジェラルド・プルー氏の研究発表を行った。 個別の作家についての分析、戦時の雑誌戦略について、植民地出身作家の雑誌上での位置などが主に成果の上がった研究領域である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
考察としては、個別の作家についての分析、戦時の雑誌戦略について、植民地出身作家の雑誌上での位置など、多様な領域についての達成があった。ただし、総目次のデータ化などについては若干の遅れもある。研究の便宜のためには差し支えない程度のものは作成したが、公表するには精度が十分とは言えない。これは単純に時間不足・予算不足によるものである。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、研究会参加者それぞれの研究成果をブラッシュアップし、公開することを目標とする。すでに研究会において、各論文の内容、全体の構成などについては、議論を重ねているが、さらに合評会などを重ねることで、円滑に進む予定である。
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Causes of Carryover |
2018年度は前倒し請求を行ったが、2019年度の使用計画もあるため、支出を抑え、若干の残額が出た。2019年度は、研究成果公表のための論集出版を予定しており、予算は主にその準備に充てる。
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Research Products
(9 results)