2018 Fiscal Year Research-status Report
キナウル語の現地調査: 会話文例の収集と動詞形式の分析
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17K02735
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
高橋 慶治 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (20252405)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チベット・ビルマ諸語 / 西ヒマラヤ諸語 / キナウル語 / 現地調査 / 会話文例 / 動詞の形態変化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、ほぼ順調に研究を進めることができた。例年前期に調査の準備、後期に現地調査を実施している。本研究課題では、12月に現地調査を行った。例年のことながら、この時期の調査ではやや期間が短かいため、準備的、補助的な調査になりかねない面があるが、現地で母語話者と会話することで、新たな課題の発見など研究の進展に重要な意味をもつ。 動詞の形式については、条件文や時を表す副詞節などの文例を収集しつつある。同じ意味を表すと考えられる形式が複数あることについては、文脈を考慮しなければならないが、会話文の収集については、まだ十分に進展しているとは言えない。 2018年9月に京都で国際学会が開かれたので、動詞の非定形の一部について口頭発表を行った。残りの部分については2019年度に発表したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動詞形式の分析において、文脈を考慮するため会話文の収集を行わなければならないが、この点で当初の計画ほど進展していないため、全体としてはやや遅れていると言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も当初の予定通り、年度の前半に調査の準備を行い、後期に現地調査に赴く。会話文の収集という点を除けば順調に進んでいるので、明らかになった点については、学会発表や論文の執筆によって公開していく。
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Causes of Carryover |
2017度入院加療のため、予定していた現地調査ができず、翌年度に持ち越した。2019度、調査のほかにシドニー大学で行われる国際学会に参加し、研究発表を行う。
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