2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Qualitative Study on Attitudes toward Multicultural Conviviality among Foreigners and Japanese in the Japanese Society
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17K02838
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
安 龍洙 茨城大学, 全学教育機構, 教授 (80361286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 哲雄 明治学院大学, 国際平和研究所, 研究員 (20172249)
石鍋 浩 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 教授 (90424051)
松田 勇一 宇都宮共和大学, シティライフ学部, 教授 (50406279)
青木 香代子 茨城大学, 全学教育機構, 准教授 (00793978)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | COVID-19 / 日本人学生 / 韓国観 / オンラインによる交流 / PAC分析 / 質的分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究7年目で研究最終年度である2023年度は、オンライン韓国語研修に参加した日本人学生の韓国観に関するPAC分析を行い、彼らの異文化観を探った。今回の調査では、韓国について、美容や外見に関わるイメージと、食べ物に関わるイメージが全員に共通して挙げられた。特に美容や外見に関わるイメージは、各被調査者から4つ以上のイメージが挙げられ、そのほとんどがプラスのイメージで捉えられていた。そして、調査で挙げられた韓国のイメージは、主に、テレビやYouTubeなどの動画コンテンツ、InstagramやTwitterなどのSNS、韓国の学生との話や交流から生まれていた。動画コンテンツやSNSから生まれたイメージは、多様で捉え方もプラスやマイナスと様々であるが、韓国の学生との話や交流により生まれたイメージは、ほとんどがプラスのイメージで捉えられているということも分かり、日本人学生が肯定的な韓国観を持つ過程には、オンラインの形でも、韓国人学生との交流が大きな役割を果たしていることが明らかになった。また、被調査者がそれぞれ共通のイメージを持っていても、日頃からどのようなメディアやコンテンツに触れ、どのような媒体からイメージを持つかによって、そのイメージをプラスに捉えるのか、マイナスに捉えるのか、イメージの捉え方に違いが生じていることも窺えた。このように、日本人学生が肯定的な韓国観を持つ過程には、オンラインによる交流も大きな役割を果たしているという興味深い知見が本研究により明らかになった。
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Research Products
(1 results)