2019 Fiscal Year Research-status Report
ディクトグロス-Jを効果的に導くフィードバック、および校種間連携シラバスの提案
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17K02888
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
今井 典子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (30510292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 英幸 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40128434)
杉浦 理恵 東海大学, 国際文化学部, 教授 (60413738)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Dictogloss / Dictogloss-J / Focused Task / collaborative activity / collaborative activity / metatalk |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は研究3年目にあたり,H29年度にPilot 調査、その結果を基に平成30年度に本調査を実施し分析結果をまとめ、令和元年度は、研究の集大成として、①8月17日18日に青森で開催された、「全国英語教育学会(JASELE)第45回弘前研究大会」にて研究結果から指導への示唆などに関して口頭発表を行った。②また、これまでのPilot Studyや本調査の研究結果を踏まえ、『Dictogloss-J による活動事例集』(全40頁 250部) 作成し、学校教育現場などに配布した。具体的冊子の内容は、Dictogloss-Jの指導手順、授業案例、フィードバックで考慮すべき視点、授業での実施時期、活動実施に向けて考慮したいこと、Dictogloss-Jの有効性、実際に活用できるように7つの具体的活動、ワークシートなどを活動ごとに掲載している。③研究結果を踏まえた教育現場への示唆などを提案した英論文、The Effectiveness and Feasibility of Instructing with Dictogloss-J in an EFL Context を紀要『国際社会文化研究』第20 号 に掲載した(高知大学学術情報リポジトリ登録済み)。また、研究成果を学校現場へ還元していく取り組みとして、冊子(『Dictogloss-J による活動事例集』)を活用してワークショップ(「Dictogloss-Jを活用した授業づくりワークショップ」)を3月27日に計画していたが(2月14日発売の『英語教育』3月号に開催通知を通信欄に掲載)、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いやむなく中止した。計画当初は平成29年度~令和元年度の3年間計画であったが、令和2年度は、研究成果を広く教育現場に活用いただけるような広報活動を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目(平成29年度)に計画的に基礎研究と予備調査(Pilot調査)を行い,その結果,課題も明確となり,それを踏まえた本調査を2年目(平成30年度)に実施することができた。本調査では,Pilot 調査を受けて明らかにされた課題を踏まえ授業の流れを調整し,文法問題の項目弁別力指数(DISC)を基に問題を精査し,計画的に実施できた。分析結果では,設定したリサーチ・クエスチョンを検証する十分なる結果が得られた。また、3年目(令和元年度)は研究成果を広く教育現場に還元する取り組みを計画し実施した。広く,dictogloss-Jの有効性と導入を推進していくために全国英語教育学会での口頭発表をし、研究成果のまとめ(研究論文)、学校現場で活用していただけるような活動事例集を作成し、配布した。 以上のように,計画通りに進捗しており,当初の計画以上に順調に進展していると判断している。しかし、1点残念であったのは、活動事例集を活用したワークショップの開催を、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いやむなく中止しなくてはならなかったことである。そのことより、「(2)おおむね順調に進展している」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
本来は3年計画での研究であり、計画通りに極めて順調に進められていた。しかし、作成した冊子(『Dictogloss-J による活動事例集』)を活用した東京でのワークショップ(「Dictogloss-Jを活用した授業づくりワークショップ」)(3月27日)が新型コロナウイルス感染症拡大に伴いやむなく中止した。4年目となる2020年度は予算28,060 円を残し、研究としては、研究成果を広く教育現場に活用いただけるような広報活動を継続して実施する。具体的には、、冊子(『Dictogloss-J による活動事例集』)を活用したワークショップなどの開催を、来年度中には実施したいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究結果を踏まえ、『Dictogloss-J による活動事例集』(全40頁 250部) 作成し、学校教育現場などに配布した。また、研究成果を学校現場へ還元していく取り組みとして、冊子(『Dictogloss-J による活動事例集』)を活用してワークショップ(「Dictogloss-Jを活用した授業づくりワークショップ」)を3月27日に計画していたが(2月14日発売の『英語教育』3月号に開催通知を通信欄に掲載)、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いやむなく中止した。そのため計上していた旅費(キャンセル料を差し引いた金額)を研究結果の広報活動に次年度使用することとした。
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Research Products
(2 results)